2022年12月13日

【輪郭に合わせた考え方】ハンサムショートにパーマ(Jカール)を合わせたスタイル提案

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今も尚ヘアスタイルのトレンドの先端を担っているハンサムショート。
一言でハンサムショートという髪型を表現しても、前髪の有無やパーマを組み合わせる事で幅広いデザインを叶えていきます。
 
ハンサムショートとは、メンズっぽいクールな雰囲気のあるジェンダーレスなショートヘアのこと。
カッコよさと女性らしさを兼ね備えた髪型です。
 
 前髪やサイドは重く、襟足はすっきりと短いのが大まかなシルエットの特徴になりますが、ハッキリとしたヘアスタイルの定義はありません。
そして、人それぞれ輪郭を考えた時のヘアスタイル作りには変化が必要です。どういった特徴を踏まえていけば良いのでしょう。
 
こちらでは、輪郭別のハンサムショートの提案から、さらにパーマ(Jカール)をかけていく事で“抜け感”や“柔らかさ”をプラスした作り方を紹介します。
 
 

1. 輪郭に合わせて作るハンサムショート

ハンサムショートの髪型は、バリュエーションが豊富でどんな人(輪郭)にも合わせやすいスタイルになります。
まず、お顔立ちに合わせたハンサムショートの作り方を考えていきます。
 
 

輪郭別スタイル提案

●丸顔におすすめのスタイリング→ショートにすると顔の丸みからより大きく見えてしまったり、太って見えてしまうこともあります。
そうした場合、サイドバングを作って小顔効果を引き出したり、前髪なしのスタイルを提案すると良いです。
 
●面長顔におすすめのスタイリング→縦に長い印象を持たれやすい為、前髪のあるスタイルがオススメです。
サイドにボリュームを持たせて横幅を広げることで縦の印象を軽減してくれます。特に菱形のシルエットはバランスが取りやすくなります。
 
●ベース顔におすすめのスタイリング→エラ部分が気になりやすいので、フェイスラインに沿った髪を残すとカバーしてくれます。
顔の広がりも気になる場合、前髪なしのスタイルで縦長なシルエットの印象を強くしていくことも良いです。
 
●逆三角顔におすすめのスタイリング→あごが小さく、頭が大きく見えてしまいがちなことから、前髪の作り方が大事になります。
前髪を長くしたりシースルーバングにすることで、縦の印象をつけると頭の大きさの印象が軽減されます。
またフェイスラインはしっかり見せていく方が、小顔見えする逆三角顔の魅力を引き出してくれます。
 
 
 

2. ハンサムショートにパーマ(Jカール)をかける

前項の輪郭に合わせたスタイリング提案を、より幅広くする手段として“パーマ”を用いると良いです。
ハンサムショートのヘアスタイルにパーマをかける効果として、全体的なフォルムに柔らかさを出し“女性らしさ”や“抜け感”が生まれます。
 
パーマの強さによっても表現が変わってきますが、こちらでは“Jカール”のパーマスタイルの作り方を紹介していきます。
 
 

切り方

主に2セクションで切られていることが多いです。
サイドとバックのアンダーセクションは短めに切り、オーバーセクションは長めに残していきます。
ハイグラデーション(アンダー)の上にグラデーションボブ(オーバー)が乗っているイメージ。
 
 

 
 
セニングは表面を軽くしすぎると短い髪が飛び出してくるので、そこに影響の無いようハサミを入れていきます。
 
しかし、オーバーセクションはグラデーションボブが乗っていることから、しっかり軽くしていかないとパーマをかけた時に動きが出てきません。
シルエットは壊さず、必要な部分は怖がらずに軽くしていくことがコツになります。
 
 

薬剤選定

今回のパーマは“Jカール”をコールドパーマでの施術にて目指していきます。
 
コールドパーマの特徴として、濡れている時よりも乾いている時の方がウェーブ率が-20%ほどになります。
 
 

 
 
その上で考えていくのが、髪のダメージレベルに合わせた薬剤選定になります。
主に、アルカリ度、PH値、TG換算値をどうしていくか。
 
ここの薬剤選定をどうするかで、安全な施術になるか否かに関わってきます。
 
 

パーマのワインディング

ハンサムショートのパーマは、主にオーバーセクションにカールを形成していきます。
 
ここでオーバーセクションを更に2ブロックに分けて、ミドルとトップを別に巻いていきます。
 
ロッドの回転数と径に関しては、薬剤の種類やダメージレベルで変わってくるのでこちらでは割愛します。
 
ミドルセクションは主にリバースで巻いていき、
トップセクションはボリュームが出ることを意識して巻いていきます。
 
 

 
 

スタイリング方法

ヘアスタイルの切り方が2セクションであるため、アンダーセクションとオーバーセクションの繋がりが分離しすぎないよう注意しましょう。
つまり、パーマをかけた上にスタイリングを頑張りすぎると、馴染まずバランスの悪いシルエットになってしまいます。
 
 

 
 
Jカールのパーマは、あくまでも自然な流れ。
もともと直線的なカットラインを緩やかに湾曲させることで、ヘアスタイルに柔らかさを演出していきます。
 
ここでの髪型のスタイリングのコツは、難しく考えずに自然な流れを意識することです。
 
 

 
 

3. まとめ

輪郭に合わせてお客様のなりたいを叶え、デザインの幅を広げる上でもパーマはオススメの技術になります。
ハンサムショートの髪型にパーマをかけていくと、クールでカッコイイに寄りすぎず、柔らかなエアリー感も得ることができます。
また、スタイリングが苦手な方も簡単に再現性が得られるので、お客様にも提案しやすいです。
 
よりパーマに関して学びを深めたい方は、HAIRCAMP SCHOOL内の「南式酸性パーママニュアル」にて南 佳太先生が詳しく解説してくださっております!是非チェックしてみてください。
 
 
 



 
 

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