2020年08月06日
髪一本ずつに責任を持ってカットする。西戸先生から教わる絶対に上達するカットの勉強法
すっかり暑くなりましたが、今年は夏祭りがありません。
可愛い浴衣女子を見かけることも今年は少なく、寂しい気持ちでいっぱいです。
見た目は三十路、頭脳はおじさん、こんにちは詩歌です!
さて今回は2020年08月04日に放送された
「DADA CuBiC西戸裕二 – カット上達の第一歩!!ダイヤグラムから始まる勉強術」
の様子をダイジェストでお届けいたします。
カットってみなさんどうやって勉強されましたか?
専門学校で基礎を習った人
先輩からみっちり教えてもらった人
教材を自分で探して研究した人
様々だと思います。
人の頭は球体の頭部に、直線でなく曲線でもない不規則なラインの生え際があり、そしてつむじがあり毛流れがあります。
カットにおいて頭部と髪の関係を正しく理解することは不可欠です。
まさに私にとっても耳が痛い話ですが、一度できるようになってしまったスタイルを最近はなんとなくで切ってしまっていないでしょうか。
そしてどれだけのスタイリストが自分のカットを全て理解した上でダイヤグラム化できるのでしょうか。
今回西戸先生に教えていただくのは、描くという切り口からカットを勉強する新しい勉強方法です。
髪の毛1本1本を線だとしたら無数の線が重なって面ができます。
髪の毛の場合この”線”が柔らかく自由に動かせるため、余程大きな失敗をしない限り見た目はそれなりの形を作ることができます。
ですがもし線が集まった面が実は不揃いにできてしまっていたら、そうとは知らずにスタイリングしたお客様は思い通りに髪を扱うことができるでしょうか。
・必要以上にセニングされて乾燥した見た目になってしまった
・スタイリングすると必ず毛が渋滞するところがある
こんな悩みを相談されたことがある方、切っていて感じたことのある方。
これからさらにカットを深く学びたい全ての美容師さんに見ていただきたい、そんなセミナーとなっています。
紙の上で髪を切る。
デザイン一つ一つをパーツで考え、展開する。
何となくではなく、よりデザインを理解するためのダイヤグラムを操り、その新境地でさらなるカットの上達を目指してください!
※配信に関しまして、ヘアキャンプでは講師・スタッフの安全に配慮して行なっております。詳しくはこちらをご覧ください。
1. このセミナーでは
・写真等からデザインを分析する方法
・理論的にデザインを作る考え方
・ウィッグを使わずできるカットの練習方法
・失敗しにくいカットについて
2. ダイヤグラムとは
一昔前はカットの勉強といえばダイヤグラムだったとサロンの先輩から聞かされていました。
しかし今では様々なメディアの発達、そして教え方の変化によって唯一無二の存在ではなくなってしまったダイヤグラム。
今こそ古きを温ねて新しきを知る時が来ました。
ダイヤグラムは西戸先生の言葉を借りるならばプラモデルの説明書のようなものだと言います。
その説明書を読み解き、忠実に目の前のモノに落とし込んでいくことで、早く的確に完成に近づくことができます。
またダイヤグラムを描くと言うことは頭の中でカットすると言うことで、いつでもどこでも、何度でも繰り返しイメージの中でカットすることができます。
様々な角度から繰り返し想像することで、はっきりとイメージが湧き、ちょっとしたコツを知るだけで、全体がクリアになり普段のカットが圧倒的に切りやすくなります。
3. ダイヤグラムの描き方
それでは早速ダイヤグラムの描き方について教えていただきたいと思います。
まず今回はダイヤグラムの元になる写真を見ながら全体のバランスを読み取っていきます。
なんと最初に着目するのは髪の毛ではありません。
ある空間をメジャーリングしていきます。
その空間を把握することで全体のシルエット、そしてトップの毛、またアウトラインの毛のバランスを測っていきます。
全体のシルエット、そして表面の髪の構成を読み取ったら、顔のパーツを基準にレングスも測っていきます。
ダイヤグラムを描く場合において大切なことは、スタイルを分析できることだと言います。
紙の上で何度も想像して切ることで、より具体的にイメージトレーニングをすることができます。
紙は平面ですが、実際にカットする頭は立体です。
それを踏まえた上で360度もれなく製図していきます。
何度も描き直して、実際に自分が描いているダイヤグラムが本当に想像通りに仕上がるのか、そして狙った位置に髪が来るのか、納得がいくまで描き足したり描き直したりすることこそダイヤグラムを使ったトレーニングの醍醐味でもあるようです!
4. ダイヤグラムを元にした実際のカット
ダイヤグラムが十分に作成できたら、今日は特別にその図を元に実際にカットのデモンストレーションもしていただきます。
まずは全体エクスターナルの部分を決め、そこからフロントのインターナルをカット。
この時点でダイヤグラムで最初に着目したある空間を作ることができます。
続いてバックのインターナルからフロントのエクスターナルに向かってつなげていきます。
自分が描いたダイヤグラム通りにカットができているか。
またダイヤグラムとは異なる頭部の丸み、そして骨格などもよく分析して一人一人の骨格に合うようにカットしていきます。
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