2020年07月08日
最高難易度!クセ毛&多毛をシンプルな工程で綺麗なショートに切るカットセミナー
こんにちは!秋山です!
自粛が明けてどこの美容室も忙しかったのではないでしょうか?
当たり前のことですが、改めてお客様に来て頂いて初めて仕事ができるということを痛感しております。
せっかく来て頂けるお客様により良い技術やサービスを提供できるようにヘアキャンプを通して切磋琢磨していきましょう!
そして、こちらのセミナーはnexの村田勝利先生によるシンプルで再現性の高いショートカットを学べます。
今回で第二弾となるセミナーで、前回過去最高購入数を記録した大人気セミナーです。
今回のテーマはクセ毛で多毛でもシンプルかつキレイなショートカットです。
うねる髪質や生えグセなど悩みを持つ方が多い中で、ショートにするのも勇気がいるというお客様が多いと思います。
また、美容師としても襟足の強い生えグセの処理に悩まされている方がかなり多いと思います。
かくいう私もその一人です。
襟足の生えグセは色んなクセのタイプがあります。
真ん中に寄ってしまうクセ、上に向かって生えるクセ、いろんな方向に散ってしまうクセとさまざまな悩みを抱えやすいポイントです。
村田先生のカットのコツを掴めば上記のようなクセはもちろんのこと全髪質に対応できるショートカットが切れるようになると言っても過言ではありません。
村田先生のお客様でもクセが強く今までは縮毛矯正をかけていたけど、縮毛矯正を卒業してカットだけになるお客様も多いというお話もありました。
お客様にとってはとても嬉しいことですよね。
今回のセミナーを通してそんなクセ毛に対応した技術や理論が学べます。是非最初から最後まで何度もご覧くださいね!
※配信に関しまして、ヘアキャンプでは講師・スタッフの安全に配慮して行なっております。詳しくはこちらをご覧ください。
1. セミナーチャート
自然な毛流れにに合わせた質感調整
生えグセ強めなネープの処理
シルエットを魅せる仕上げ方
2. ウェットしてベースカット
今回はバック全体にゆるく大きくうねるクセがあり、ネープが生えグセで真ん中に寄ってしまうタイプの髪質で多毛という状態です。
まずはしっかりとウェット状態にしてからベースをカットしていきます。
今回ポイントでもあるネープから切り始めるのですが、この最初に切るネープのブロッキングを取る位置がとても重要なんだそうです。
しっかりとクセをカバーする長さは残しつつ軽さを出すためのベースカットを。
クセのでかたや毛量などによっても違うので、何故そこでブロッキングを取るのか?というポイントを抑えましょう。
ウェット時にはシルエットのベースの長さにカットするのと毛量調整まで。
あくまでも質感調整で最終的な仕上がりの長さや重さにするため、ベースカット時点では最終の仕上がり予定の長さより長めに、重めに切るのもポイントだそうです。
ショートの場合は特に質感調整をたくさん入れるので長さを残しておかないと狙っている長さより短く仕上がってしまうようです。
なので、ベースカットを切り終えた時点では、
あれ?ショートボブ?
と、いうくらいですがクセが強めな場合は特に長さと重さを残す意識が必要と解説していらっしゃいます。
そして、今回は前髪を流して作るスタイルですがやはり分け目はくっきりはつけずに切り始めます。
前髪はお客様から見ても重要な箇所なので、数分というあっという間に切り終えてしまう工程ですが、見逃せない数分ですので是非研究してみてくださいね。
3. 分け目無しでドライ
村田先生のショートはベースカットの際もそうでしたが、基本的に分け目を作らないので、ドライの時点でしっかりと分け目を消してドライをしていきます。
村田先生は基本的にブラシもアイロンも使わないで仕上げるのですが、ドライの時点でこだわっているのはとにかく擦るように乾かすこと。
前髪も流す方向が決まっていても、まずはしっかりと擦って乾かし毛流れをニュートラルな状態にしつつ根元をしっかりと起こすことを意識したドライです。
ブラシを入れないこともそうですが、ハンドブローで極端にテンションをかけたりもしていないので、それが帰ってからお客様が乾かしても簡単に再現できるポイントなんだと思います。
ドライの時点で本来の毛流れにすることによって、お客様の髪質のニュートラルな状態に整い、その状態でドライカット時の質感調整を入れていくことが再現性の高いショートになる要因なんだそうです。
4. シザーで質感調整
村田先生のショートカットの真骨頂とでも言いましょうか、質感調整は特筆すべき工程です。
シザーで自然に落ちる位置を見ながら、スライドカットやチョップカットで質感調整をしていきます。
村田先生も本日のショートスタイルを作る上で一番の要因になるのが質感調整であり削ぎであるとおっしゃっています。
ここでみるみるとショートボブのシルエットからショートに変貌していきます。
まるで彫刻のように削っていきシルエットを整えているような感覚です。
この工程をランダムにセニングでズバズバ切ってしまうと、収まりは悪く質感も悪くパサつきが出てしまいます。
残す丸みは残しつつ、タイトにするところはしっかり収まり良く、そして束感を出しやすく毛流れがキレイに見えるようにカットしていきます。
特に今回のようなクセ毛で広がりやすい髪質の方のケースは、シザーで削ることで毛束の中に芯を作ることできるので広がりやパサつきが出にくくなるのだそうです。
セニング自体が悪いということではなく、使うべきところで使うという感じです。
実際村田先生も量感を取るときはセニングで対応されています。
シザーで質感を作る際にはスライドカットを多用して調整していくのですが、スライドカットは慣れないとなかなかやりにくかったり難しかったりと、中にはハードルが高いという方もいらっしゃると思います。
しかし、スライドカットのやり方やコツまで丁寧に解説して下さっているので苦手な方もやったことない方もとても理解しやすいと思います。
この質感調整の工程を見るだけでも損はしない内容です。
この時点でスタイリングしなくてもとてもかわいいですしクセ毛で多毛だなんて忘れてしまいます。
- 1
- 2