2021年01月13日
いちばんやさしいレザーカットの説明書と似合わせの極意
こんにちはライターの秋山です!年明け最初のライティングになります!よろしくお願い致します。
そして各都道府県でも緊急事態宣言が発令されるかもしれませんが、できることを精一杯対策してコロナ禍でも来て頂けるお客様に感謝し、素敵にすることしか僕らにはできないですよね。
今年も学びを止めず一つでも武器を増やしていきましょう!
本日の武器はレザーカットです!vain 土田 哲也先生によるレザーカットセミナー。
長い期間シザーで切っていた土田先生ならではの視点で理論的に解説して頂きます。
レザーカットってサロンの教育カリキュラムでは習わないですし、周りで使用している美容師も少ないので修得する機会ってなかなか無いと思います。
そんなレザーカットのあれこれを感覚ではなくロジックを解説して頂けるセミナーです。
切り方はもちろんのこと、似合わせの極意も学べます!
それではさっそく、
シザーで切り続けた美容師が辿り着いた “似合わせレザーカットロジック”
セミナーダイジェストをお送り致します。
※配信に関しまして、ヘアキャンプでは講師・スタッフの安全に配慮して行なっております。詳しくはこちらをご覧ください。
1. セミナーチャート
・日本人の骨格を補正するウェイトコントロールカット
・レザーを感覚ではなく理論的に正確に使う方法
・時短でハイクオリティのデザインを作る方法
2. レザーについて解説
まずはレザーとシザーのメリットとデメリットについてです。
皆さんが普段お使いであるシザーも改めて整理します。
シザーのメリットは切りっぱなしのような正確なラインや、求めるシルエットを作りやすいということ。
デメリットは、ベースカットと毛量調整や質感調整を分けて行わなければならないので時間がかかってしまうこと。
ベースカット時点でチョップカットなどを用いて同時的に切れますがそれ相応の技術と経験が必要な為デメリットとして記載しています。
そしてレザーのメリットはベースカットと毛量調整や質感調整が同時にできるので時短でカットができること。
デメリットは、シザーと違い長さのゴールから切るのではなくゴールに向かって切り進める為、切り過ぎてしまいやすいこと。
レザーの使い方を間違って使用すると髪を傷ませてしまうこと。
毛先をぼかしながら切ることが得意な反面正確なラインが作れないこと。
言語化するとそれぞれにはこんな違いかあるのです。
しかしこのレザーのデメリットが土田先生のロジックを理解すればデメリットになりません。
土田先生はレザー5ヶ条としてまとめています。
こちらの5ヶ条の目的や意味に関しては動画内で詳しく解説していますのでご視聴下さい。
とかくこの5つのポイントを抑えていくことでレザーは神器となりうるわけです。
鬼に金棒、美容師にレザーです。
3. ウィッグカット
実際にどうやってカットするの?
ということでモデルカットの前にウィッグでカットのやり方を見ていきましょう。
レザーはベースカットと同時に毛量と質感も調整できます。
その為、引き出すパネルの角度やどの位置から刃を入れるか、またパネルを面で取るのか束で取るのかという違いで仕上がりも全く変わります。
面に対してストロークを入れるのと毛束に対してストロークを入れるので分けて考えます。
資料はそれらに対して根元付近、中間、毛先付近から入れた場合どう変わるのか?という表になっています。
まずは面でそれぞれの位置からストロークを入れていきます。
そうすると切り上がりはこんな感じです。
ウェットカットのベース時点で毛先のこの柔らかさと透け感はレザーならではですね。
根元から毛先付近のどこから刃をいれるのかで丸みをコントロールできます。
根元から入れるロングストロークならくびれやシャープな質感を作りやすく、毛先付近から入れるショートストロークなら丸みや重さを残したシルエットに切れるというわけです。
次にパネルを束で引き出した場合のストローク。
束でいれると面で入れるよりもより束感をコントロールしやすくなります。
これは丸みのあるシルエットに軽さを表現できるような束感を出すことが得意な切り方です。
サイドストロークというのは横から刃を入れていくストロークの仕方です。
シザーで前下がりや前上がりのグラデーションで切るのと同じようなシルエットに切ることができるのがサイドストロークの特徴です。
そして最後のポイントは透け感やライン感をコントロールすることができることです。
レザー自体の角度を変えて入れることで、シザーとは違う毛先の質感でラインをしっかり出すこともできます。
角度を変えてよりラインを強調させたいのか透け感を強調させたいのかをコントロールできるのです。
この4つのポイントを抑えることでレザーカットによるデメリットだと思われていた部分は解消されます。
テキストでは伝えきれないコツがこの項目には沢山あるので是非動画でご覧頂きたいポイントです!
4. モデルベースカット
こちらが今回のモデルさんのビフォースタイルです。
モデルカットでは5ヶ条や4つのポイントを踏まえた応用編になっています。
アンダーからミドルとガイドを目安に切っていくのですが、丸みをコントロールするためにストロークを入れる位置はアンダーからミドルにかけて変えていきます。
アンダーはくびれが欲しいポイントなのでロングストロークで、ミドルは丸みのあるシルエットを残したいのでミドルストロークでというように調整していきます。
トップに上がっていくにつれ重さが溜まりやすいポイントにはサイドストロークを使って毛量を減らしつつ長さを切ります。
そして表面に近くなるにつれパサつきやダメージ感が出ないようにストロークを入れる場所も考えて切っていきます。
先ほどの項で伝えた4つのポイントを駆使することでレザーのメリットは最大限引き出され、デメリットは解消されます。
ウェットの切り終わりです。
すでに毛先の質感が良い感じですし、シルエットもできてます。
しかし土田先生曰くやはり長めに切っていて仕上がりではもう一段階全体的に短くなるようにイメージしているそうです。
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