2021年10月15日
思考の技術が至高の仕上がりを作り出す。前髪有りでも怖くない大城流ハイライト。
こんにちは!ライターの秋山です!
唐突ですが、自分の技術をお客様、または後輩にどれだけ説明できてますか?
何故そこにハイライトを入れるのか?何故その太さなのか?
なんとなくやってしまう技術は伝えられませんよね。そんな方に是非見て頂きたいセミナーがこちら。
本日は、「FLEEK 大城 俊也 – 前髪がある人のハイライトの入れ方」 のセミナーダイジェストをお送り致します!
大城先生に関してはもう説明不要ですね。
カラー技術の中でもハイライトを得意とする大城先生。今回はその中でも似合わせにくい前髪有りのパターンがテーマになっております。
他にもハイライトの似合わせや構成、薬剤選定の考え方からオンカラーなどなど盛りだくさんの内容。
この一本を研究すればあなたもハイライトが得意技術となることでしょう。
今の時代、ハイライトも区分けされています。白髪ぼかしやコントラストハイライト、色素改善ハイライトなど目的によって入れ方や薬剤の選択は変化しています。
大城先生のハイライトの考え方をベースにすればどれも対応できると言っても過言ではありません。
それでは早速一緒に大城先生の真髄に迫っていきましょう。
※配信に関しまして、ヘアキャンプでは講師・スタッフの安全に配慮して行なっております。詳しくはこちらをご覧ください。
1. セミナーチャート
・ハイライトの本質を見極める力
・スーパーブリーチコントロール
・スーパーダメージコントロール
・大城式追いブリーチ
2. Before &ブロッキング
Beforeはこちらです。前髪がアリ、ハイライトやブリーチの履歴は無い状態です。
複雑な履歴は無く、ハイライトを入れやすい状態のモデルさんだそうです。
まずは全体のブロッキングをしていきます。
大城先生はブロッキングについても細かく解説してくださいます。
簡単なことのように見えますが、ブロッキングの取り方やその理由も解説できるくらい考えながらやることが大切です。
ブロッキングを取ったらハイライトを入れていきます。
ブリーチの塗布始めから塗布終わりまでのタイムラグが無いようにしていきます。
3.ハイライト塗布
下からハイライトを取りブリーチを塗布していきます。ここで早速大城流のこだわりが光ります。
それはネープのハイライトの取り方とブリーチ剤の使い分けです。
ネープのハイライトは取り方を工夫して縛った時によりくっきり見えるように取っていきます。この方法はクリエイティ部でお馴染みの河内先生に教えてもらったとか。
大城先生クラスになってもまだまだ勉強し、人から技術を学ぶ姿勢は美容師の鑑です。
もう一つのこだわりはブリーチ剤を変えること。
ネープの毛髪は細くダメージしやすい箇所なので、ブリーチのリフト力を穏やかにした配合に変えるのだそうです。
こういった細かな配慮が仕上がりの違いや数週間、数ヶ月後のダメージレベルにつながるのです。
大城先生のハイライトで1番注目して頂きたいのは、ハイライトを入れる時の考え方です。
規則的にウィービングで拾っていくのではなく、引き出したパネルの毛流れや毛量に合わせてハイライトを取ります。
取ったハイライトもしっかりと目で見て取り直す。思考の上に成り立つ技術こそ大城流の真髄だと思います。
セミナー中におっしゃっていた印象的な言葉があります。
「たった一本取り直すことでデザインが成立するなら取り直す価値があります。時間をかけてでも出したいようにデザインを作るのです」
この言葉を体現している大城先生の仕事には無駄も妥協もありません。
ハイライトはセンスや感覚で入れるものでもなければ、作業的に入れるものでもないのです。
動く場所なのか否か。どこから見えてくるのか?そういったことを見極めて仕上がりをイメージして入れていきます。
そして今回のテーマでもある前髪にもハイライトを入れていきます。
前髪はあくまで脇役だと大城先生はおっしゃっておりました。バックのハイライトをこだわって配置することで、前髪のハイライトは入っているだけで映えるのです。
4.ベースカラー&追いブリーチ
ベースのカラーを同時に塗布していきます。ここでも初めて見るやり方が。常に進化を続ける大城先生の底が知れません。
ベースを塗布する際ホイルの間をそのまま塗布していくやり方が一般的だと思うのですが、ベースもホイルを挟んで塗布していきます。
そうすることで追いブリーチがスムーズに行えるのです。追いブリーチの際にホイルがずれてしまってハイライト部分にベースの薬剤が付いてしまったり、ベース部分にブリーチが付いてしまったりなんて経験があると思います。
そういった事故を防ぎやすくなりますし、塗布のタイムラグも無くせます。
ベースを塗り終えたらそのまま追いブリーチをしていきます。
追いブリーチの際、ホイルは必ずオンベースに抜いていきます。
場所によっては2、3パネルまとめて追いブリーチし、またホイリングしていきます。
こういった塗布の仕方ができるのもベースをホイリングしているからです。全て理に適い計算し尽くされている仕事は美しい仕上がりに繋がります。
流し方もこだわります。ハイライトの毛先はダメージが進行していてベースの色が入ってしまいやすいです。
それを防ぐ為に流す5分前に、ベースを先に流しやすいように準備します。
このやり方は必見です!本編では実際流すまでのシーンも見れます。参考にしてみて下さい!
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