2020年04月22日
感度を高める。伊藤竜先生の目で塗るカラー!
こんにちは詩歌です。
今回は2020年04月21日に放送された
「siki 伊藤竜 “極めようダブルカラー” 基礎知識から応用まで」
の様子をダイジェストでお届けいたします。
表参道の一角にひっそりと佇む戸建てサロン。
誰にも真似出来ないオンリーワンのカラーリングを施す『siki』&『siki factory』。
抜け感×透け感、そして「あなたらしさ」を追求するナチュラルカラー。
そんな世界観を持ったInstagramでも大人気のお店です。
今回はお洒落でハイクオリティを求めるお客様が後を絶たないサロンsikiから伊藤 竜先生をお招きして、待望のカラー・フォトテクニックのオンラインセミナーを開催いたしました。
本講座では伊藤先生のカラーを基礎から応用まで学びます。
ブリーチ、塗布方法、オンカラーの考え方、鉄板レシピ、撮影等
スタッフでなければ決して知ることのなかった貴重な生のサロンワークをご覧ください。
ハイトーンのカラーだけど、やわらかな色合い。
ハイトーンのカラーだけど、ギャルっぽくならない。
伊藤先生にしか出来ない、その「絶妙なバランス感」
誰しも一度は自分の手で作り出したいと思ったであろう伊藤先生の世界に迫ります。
常に新しいことに挑戦し続ける伊藤先生ならではの、時代に求められるカラーリング技術。
今日はその世界を感じ、そして吸収して頂きたいと思います。
※配信に関しまして、ヘアキャンプでは講師・スタッフの安全に配慮して行なっております。詳しくはこちらをご覧ください。
1. このセミナーでは
・配合の考え方
・配合のテンプレート
・ダブルカラーのコツ
・写真の撮り方
・画像の加工の仕方
2. 均一なベースを作るブリーチ
暗いのに透ける。
淡く洗練されたsikiカラーの代名詞であるくすみカラー。
その裏側には、均一なベースを作るブリーチ技術がありました。
綺麗なベース無くして美しい仕上がりはありません。
ハイトーンの流行により、明度差の大きなリタッチに悩まされている美容師さんも多いと思います。
そこで今回は、各リタッチ幅ごとにどんなツールを使ってリタッチするのか。
塗布は上から、下から、どちらが適切なのか、またその理由についてもお話しして頂きました。
基本的にはベーシックに忠実に、ブリーチも1cmスライスできっちり積み上げていくように塗っていきます。
オンカラーはもちろん、ブリーチも15分以内で塗り終えられるよう心がけておられるそうです。
そうすることで、ダブルカラーでも2時間と少しで施術が終わり、お客様の時間の負担も少なく、お店の回転率もUP。
初動からきちんと十分な量を塗布して、無駄のない工程で施術を進めます。
綺麗にブリーチするコツはよく見て塗ること。
パネルのどの部分に沢山塗布したいのかを考え、よく見て塗っていきます。
ケースバイケースですが、そうして塗ることでちょうど毛の根元から塗布することが可能になり、頭皮に余分なブリーチをべったりつけてしまうこともありません。
沢山塗布するところがあると言うことは、少ない塗布で済むところもあります。
毛の細い部分、既染の状態によっては塗らないところもあります。
ご自身もブリーチされている伊藤先生は、身を以てその痛みを経験をしておられるからこそ、誰よりも優しく、そしてハケのタッチも繊細でした。
そんな伊藤先生独特のブリーチを塗る際の魔法の声かけにも注目です。
3. ブリーチオンカラーの配合の考え方
2020年3月26日に発売されたsiki本、『sikiのくすみカラー1行レシピ』(髪書房)で紹介されている48のレシピから、今回は特別にいくつかの大人気ミルクティーカラーを紹介して頂きました。
まずはsikiのミルクティーカラーについて。
著書で144ページにもわたって紹介されている透けカラーの正体は、なんと3色のニュアンスカラーでした。
3色のニュアンスカラーの配合を少しずつ変えて、お客様一人ひとりに合わせた魔法の調合をする伊藤先生。
柔らかく、そして上品な仕上がりの鍵は、2つの補色にもあります。
高明度カラーにありがちな塗りムラを出さないための隠し味レシピ、そして低アルカリ、暗めトーンの薬を使った傷ませない調合のイロハにも注目です。
4. リアルなサロンワークでのオンカラー
綿密に計算され調合したものを塗っていくため、余分な水分は薬を薄めてしまって狙った発色の妨げになります。
そこでブリーチを流し終わったらドライヤーで乾かしてからオンカラーにうつります。
発色のスピードが速いオンカラーは速さと塗布量が命です。
パネルの両面に十分に浸透するだけのカラー剤を、手の温度も使って素早く髪に入れ込んでいきます。
発色のスピード、そしてバランスをよく見て、時には足りない色味を上乗せしていくこともあります。
妥協なしで理想の仕上がりに近づけるためには、とにかくよく見ること。
今何が必要なのか、どのくらいのスピードで発色しているのかを正しく判断することが成功の秘訣です。
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