もう白髪は染めません!活かす!ぼかす!なくします!!白髪W3D&白髪なくしWカラーで透明感カラーを叶えます!
カラー グレイ ハイトーン
2020.11.18

こんにちは!ライターの秋山です!
先日衣替えを機に着ている機会の少ないものを処分していたら何故かほぼ着るものが無くなってしまって一体何を着ていたんだ?と疑問を感じている最近の僕です。
今回は大阪ブレンド所属で、外国人風W3Dカラーの発祥のスタイリストとしてInstagramでも話題の井上心義先生による、
huit8 井上心義 – 知らなきゃヤバい!! 最新『白髪W3D』&『白髪なくしWカラー』超進化!簡単確実ブリーチリタッチ&ハイライト
のセミナーダイジェストをお伝えしていきます!
今回のセミナーは白髪染めのお客様に向けたデザインです。
これから確実に増えていく白髪に悩む世代。
美容師としては、そんな悩みを抱えるお客様にただ白髪を染めるだけでいいのでしょうか?
誰でもできる白髪染めのベタっとつけるリタッチ。
あなたしかできない仕事として価値を付けるにはデザインと向き合うべきだと思います。
白髪を地毛に合わせて黒くするだけじゃなく、色合いを自由に楽しみ、ハイライトなどのデザインを楽しむ。
そんな提案と提供ができる美容師を目指しませんか?
井上先生のセミナーを見て頂ければヒントやノウハウがたくさん詰まっていますので是非最後までご覧下さい!
それではセミナーの内容をお伝えしていきます!
※配信に関しまして、ヘアキャンプでは講師・スタッフの安全に配慮して行なっております。詳しくは
こちら
をご覧ください。
1. セミナーチャート
・(60%〜100%)の方へオススメな白髪無くしフルブリーチグラデーション
・白髪に繋がるハイライトの入れ方
・白髪ぼかし&プリンにならないレシピ
・超進化!誰でも簡単確実ブリーチリタッチ
・髪質、骨格改善『personal 3D cut』
・魔法のレシピ改!
2. 白髪なくしダブルカラー〜shingi流ブリーチリタッチ〜
まずはBeforeから。
毛先にはすでにブリーチをした履歴があり根元は3cm〜4cm程度伸びている状態。
新生部から+2cm部分は少し色素残留があります。
新生部を見ると白髪が20〜30%程度ある状態です。
こちらのモデルさんは、普段から先生の元へ通われているお客様で、いつも白髪無くしWカラーをしています。
このBeforeをパッと見ても白髪があるとは思えないですよね。
繰り返しハイトーンをしているのにも関わらず髪の状態もキレイです!
こういったBefore状態を保てると仕事がしやすそうです。
今回ブリーチリタッチはコームとハケとペーパーを使って塗布。
井上先生は数ヶ月に1度は自分の技術を見直し、新しいものを取り入れて常にアップデートを繰り返していらっしゃいます。
井上先生のようなベテランの美容師がそういった姿勢で自身の技術を磨いていると思うと、「負けていられない!」と気が引き締まります。
さて、上記のようなツールを使ってどのようにリタッチをしていくのでしょうか。

まずはコームにしっかりとブリーチをのせて頭皮ギリギリからディバインディングラインギリギリのとこでコームをストップさせます。
コームの入れ方と抜き方に工夫がいりますが、本当にピタッとビタ止めにディバインディングラインまで攻めることができます。
そしてペーパーを貼りながら上から下に塗布していきます。
この際のペーパーの効果は保温、保湿、既染部にブリーチを付けないようにするという3つの効果が期待できます。
ブロックの下まで塗り終えたら今度はペーパーをズラして、ハケで最初にコームを通していない側を塗布していきます。

すでにコームでブリーチをのせやすい通り道ができているため、あとはしっかりとハケでパネルを貫通するようにブリーチをのせていくだけ。
ここまでのリタッチの手順で全体を塗布していきます。
これなら塗布ムラも少なく、放置時間をかけ過ぎずにリフトしてくれそうです!
ディバインディングラインも絶妙な位置で止めているため、切れ毛もかなり少なく抑えられそう。
安心して塗布できます。
3. 白髪W3D〜パーソナル3Dカット〜
2人目のモデルさんのBefore。
こちらのモデルさんもお客様で通われている方です。
4ヶ月前に白髪W3Dをしていて、その後2回オンカラーをしている履歴だそうです。
まずはハイライトを入れていく前に、よりカラーを活かすためにカットでベースを整えます。
頭の丸みの中にある角をカットしていくパーソナル3Dカットは、セニングを使わずに溜まってる重さを取ることができます。
毛先はインナーグラデーションやレイヤーでルーツカットをしていきます。

これをワンセットとして全体の頭の形を感じながらカットしていきます。
井上先生はこういったカットの場合10分〜15分で切り終えることが多いそうです。
ハイライトのデザインは特にセニングで量を繰り返しとっていると、毛先までデザインがキレイに見えにくくなってしまいます。
カラーだけでなくカットもこだわるからこそキレイなベースができてその上に素敵なデザインが出されるのですね。
4. ブリーチチェック&再塗布
続いては白髪なくしWカラーのリタッチに戻ります。
先ほどのペーパーは全て外します。
今度は残留している部分に塗布しつつ、根元の抜けが弱い所を同時に追いブリーチしていきます。
この時使用するハケはクシ部分が粗めでブラシ部分が大きいのがオススメだそうです。
塗布する際はたっぷりと塗布して基本的にダウンステムで塗っていきます。
手のひらにパネルをとって塗布していくのは最後くらい。
理由としては時短とムラにならないようにと追及したところ、この塗布の仕方になっていったそうです。
毛先にはケアブリーチ水を塗布してカバーコントロールしてから先ほどの塗布のチェックをして行きます。
毛先はしっかりとケアブリーチ水を指で馴染ませてカバーします。
ケアブリーチ水とはプレックス系の補強処理剤を水に対して5%混ぜたものです。
5. ハイライト塗布
今度は白髪W3Dのハイライト塗布に移ります。基本的には白髪のある所をすくっていきます。
しかし今回のモデルさんは2回目のハイライトなので、前回すくっていない所を目安にすくいます。
まずは表面が1番デザインの目立つところになるので一番最初に塗布します。
なるべく根元から塗布しましょう。
根元ギリギリから塗布することで新しく白髪が混じった毛が生えてきても馴染みやすくするためです。
トップ周りホイル3枚程度は先に入れていきます。
井上先生のハイライトやバレイヤージュでは同じみの自作バレイヤージュボード。
初めて見たときは驚きと感動を覚えました。
こういったツールへのこだわりも最高の仕上がりを求めるからこその姿勢ですよね。
6. ケアプロ+中間処理
最初に白髪なくしWカラーのモデルさんから流していきます。
ブリーチはしっかりと水洗で流します。
シャンプーは優しく洗い、特に流し残しやすいネープは念入りに。
中間処理は再度プレックス系処理剤のNo.1で処理をしていきます。
こちらの処理剤はファイバーハンスが補強効果、レブリン酸が保湿効果を促してくれます。
そしてNo.2も付けていきます。
こちらは流出したタンパク質の補充と、髪のpH調整を同時に行うことで髪の状態を安定してくれます。
流さず付けた状態でケアプロを使用して浸透効果を高めます。
ケアプロは近年話題のトリートメント促進機です。
超音波+赤外線の効果でよりしっかりと中間処理の効果を高めてくれます。
ブリーチ毛はオンカラー前にしっかりとケアすることで、仕上がりのツヤ感や手触り色持ちまで変わります。
最後にキューティクルやコルテックスに効果のあるセラミド系のトリートメントを付けて質感と保湿保水をしていきます。
このようにハイトーン系のデザインはしっかりと処理をしてからオンカラーすることをオススメ致します。
7. 薬剤選定
ブリーチ流した状態です。
ややグラデーションになっており根元1回目のブリーチ部分と2回目の部分が繋がりました。
薬剤選定をしていきます。ここで今回びっくりな商材が登場します。
来年発売予定のジェル上のオキシです。
ジェルという質感がコーミングの際にかかる負荷を軽減してくれますし、髪にしっかりと吸着してくれるので浸透効果もより期待ができます。
これならロングのハイトーンな方の塗布なんかも仕事がしやすくなりそうです!是非使ってみたいです!
早速ジェルオキシを使い、お薬を作ります。
オキシに対してラベンダー系+モーブ形+ピンクシャンプーを混ぜていきます。
こういった薬剤選定の仕方も井上先生ならではです。
オキシをメインに、カラーとカラーシャンプーを数パーセント混ぜ薬を仕上げます。
オンカラーは根元と毛先とでカラーは分けます。
先ほど紹介したジェルオキシを使用した薬剤が毛先用です。
根元と毛先でカラーを分けることはよくあることですが、ハケまで変えるこだわりよう。
早速根元から塗布していきます。
根元を塗布する際に極力毛先に付かないようにし、そのまま毛先まで一気に塗布していきます。
画面越しにも塗布がしやすそうなのが伝わってきます。
最後にしっかりとチェックもしながら時間を置いていきます。
8. ハイライト流し+塗布
ハイライトを流していきます。
ハイライトの流しで注意しなければならないのがベースのカラーがハイライト部分に色移りしないように流すことです。
特に今回アッシュ系のベースなので非常に色が入りやすいです。
ハイライト部分とベース部分をうまく分けながら流していくのですが、丁寧にアシスタントの方が解説してくれているので是非参考にして下さい!
塗布はこちらも根元と毛先とで分けてオンカラーしていきます。
根元はオキシをAC3%を使うことで黒髪部分をリフトさせないようにします。
ロートーンでもリフトしてしまうと退色時に明るくなりオレンジっぽくなってしまうからだそうです。
何故これを使うのか、何をしたくないのかがちゃんと理解されているからこそ、道具も薬剤も適材適所に使い分けることができるのですね。
9. 全頭ブリーチ流し
フルブリーチの流しの際は流した状態を見て最後にシャンプー台で色を補正します。
今日はピンク系の仕上がりイメージなのでピンクシャンプーで色を入れていきます。
薄く足したい時はシャンプーボールにお湯を溜めてピンク水でトナーする感じです。
今回はある程度濃く足したいのでそのまま泡だてて色補正していきます。
10. 白髪なくしダブルカラー仕上げ
シャンプーして上がってきた状態です。
この時点ですでに可愛い上に白髪があるなんて全くわかりません。
絶妙なグラデーション具合もまるで地毛かのように綺麗です!
そして乾かして軽くブラシを通しただけの状態がこちらです。
毛先は3回以上のブリーチ履歴があるにも関わらずこのツヤと質感。
今回もブリーチをしているのにBeforeの状態よりもサラツヤになってます!
ストレートで仕上げるとこの質感!
この後ろ姿を見て誰が白髪率30%だなんて信じますか?
ブリーチを敬遠する多くの方はダメージに不安を抱えてます。
しかしこの仕上がりを見ればそんな不安も吹き飛ぶのでないでしょうか。
こちらは巻いた状態です。
巻くと動きが出てグラデーションの具合がよりわかりやすくて素敵ですね!
井上先生が白髪をカバーするデザインを手がけるとここまで激変するのです。
お客様もとても嬉しそうな表情が印象的でした!
11. 白髪W3D仕上げ
こちらがドライ仕上げの状態です。
ストレートでもハイライトが馴染みナチュラルな仕上がりです。
今回が2回目の白髪W3Dというだけあってより全体的に透明感が出ています。
白髪染めでは絶対に出せない色合いです。
ベースも白髪を染めきらずにグレージュ系で整えているので、染まり切っていない白髪もナチュラルなハイライトの役割をしていて、白髪なくしWカラーと同様に白髪が混在しているなんて全く気づきません。
巻き終わるとこんな感じです。
派手過ぎず大人し過ぎず良い感じですよね!
ハイライトは繰り返ししていくと毛先に明るさが溜まっていくので、グラデーションのような見え方もします。
今後も3回目、4回目と白髪W3Dを定期的にしていくことで常にデザインの変化を楽しむことができます。
そうやってじっくりとスタイルを育てていく感覚をお客様と共有できると良いと思います!
12. 最後に
白髪なくしWカラーと白髪W3Dというボリュームたっぷりの内容でした。
もちろん仕上がりがそれぞれ素敵だったことは言うまでもありません。
それ以上に白髪をカバーするという悩みに対してこういった提案ができることとそれを高クオリティで提供できてしまうのが凄いと感じました。
美容師側が勝手な先入観で、白髪世代がブリーチなんてするはずないって思ってしまってはいませんか。
お客様もブリーチをしたいわけではないけど、こんな素敵なスタイルになるならブリーチしてもいいわ!という方もたくさんいると思います。
技術もさることながら、そういった提案やマインドなどの大切なことをチームshingiに今回たくさん教わりました!
提案するための知識と提供できるための技術。
何度もこの動画を見て少しでも多く自身の血肉にして頂ければと思います!
それでは最後までお付き合い頂きありがとうございました!
井上先生!アシスタントの皆様長丁場本当にお疲れ様でした!またチームshingiの発信を心待ちにしております!
13. 動画の一部を公開
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オンラインサロンを見るここまで読んでいただき、ありがとうございました。
それでは、また次回の記事でお会いしましょう!
以上ヘアキャンプでした!