絵を描くようにハイライトを入れられる!西海先生から学ぶ狙ったデザインを作る確かな方法。
カラー カラー薬剤知識
2020.09.09

こんにちは詩歌です。
ふと鏡に映った自分の顔にシワを発見してしまい、
今季スキンケアをやっと始めました。
もっぱら保湿はニベアに頼りっぱなしですが素晴らしいです。
さすがニベア。
今回は2020年09月06日に放送された
「CALON西海 洋 BASICカラー理論 – ハイライトとベースカラー オーバルセクションのホイルワーク」
の様子をダイジェストでお届けいたします。
依然として深刻な問題となっているコロナ感染症ですが、この一大危機を経てサービス業の在り方というのは変化を余儀なくされたように思います。
Stay Safe、Stay Homeと言われ、在宅ワークを取り入れた就労環境にシフトチェンジさせた企業も少なくありません。
公私共に外出が減った今、私達美容師に求められているのはどのような仕事なのか。
プロとして、お客様の髪を美しくすることはもちろん、その美しさが長持ちするような一工夫であったり、お客様がリラックスしていただける質の高いサービスを提供することが大事になってくるのではないでしょうか。
切って染めるだけではない、付加価値のある仕事を今回のセミナーを通して学んでいきたいと思います。
今が綺麗なのは当たり前。
1ヶ月後も2ヶ月後も綺麗。
だからこそまた通いたくなる。
そんなカラーをカラーリストのパイオニア、西海先生からご教授いただきたいと思います!
※配信に関しまして、ヘアキャンプでは講師・スタッフの安全に配慮して行なっております。詳しくは
こちら
をご覧ください。
1. このセミナーでは
・基本のハイライトの入れ方
・デザインカラーのすすめ
・ホイルワーク4種と仕上がりの違い
・チップの取り方で広がるデザインの幅
・リミテッドブリーチの効果的な使い方
・透過率の違う髪を均一な色に揃える方法
2. 基本のハイライト
サロンでテクニックとしては教わるハイライトですが、どんな太さ、そしてどんなチップがどういうデザインになるかについては、なかなか深く教わらないのが現実ではないでしょうか。
そこで今回はハイライトをいくつかの種類に分類して、それがどのようにデザインに反映されるか教えていただきました。
まずはハイライトを入れる目的をよく理解し、その目的に応じてデザインを決めることが重要になります。
明るくしたいのか、立体感を出したいのか、アクセントを作りたいのか、それによってもハイライトの入れ方、そして入れる位置が変わってきます。
チップの取り方もベースの取り方も基礎となるのは数種類ですが、これを組み合わせて無限のデザインを作ることができます。
さらにそこから一工夫、ハイライトを入れる髪がどう生えているか、そしてどこに落ちてくるかを考え、デザインがセクションごとではなく髪全体として作れるように計算していきます。
イヤツーイヤーで取り分けてハイライトを入れたらサイドとバックサイドのデザインがなんとなく繋がらない。
そんな経験はないでしょうか(私はあります。)
それはチップが大きいからでもスライスの向き、そして幅が悪いからでもありません。
アクセントになるハイライトでも、ちゃんと骨格に合ったハイライトを入れれば全体が繋がったデザインになるのです。
もちろん正しくデザインを作る為には同時に正しいテクニックが必要です。
西海先生直伝のウィービングのコツ、そして実際の塗布をよく見てホイル内で綺麗にハイライトを塗るテクニックを身に付けたいと思います。
3. リミテッドブリーチ
ハイライトの基本のテクニックが頭に入ったところで、そのハイライトをどの程度明るくするのかについて考えていきます。
明るくすると言っても一概にブリーチを塗って金髪にするだけが明るくすることではありません。
色、デザイン、そして質感に至るまで最も重要なのはバランスです。
西海先生の提唱するリミテッドブリーチを使うことで、ブリーチを使った施術であってもどの程度明るくするか、そして髪の透過率をどのくらい上げるかをコントロールできるようになります。
リミテッドブリーチとは使用するブリーチ (脱色、もしくは脱染するための薬)の目標値を自ら設定し、それに合わせてブリーチのパワーを見極めコントロールするブリーチの方法です。
そのため目標明度、ひいては彩度までコントロールすることができます。
ダメージが気になってハイライトに踏み切れない、コントラストを上げたくない、そんな時にもリミテッドブリーチがあれば適切なパワーで希望の明度まであげられる。
魔法のブリーチテクニックなのです。
14レベルのカラー剤では到達できない明るさまでリフトさせつつも17、18レベルまで脱色しない、そんな便利なテクニックなら誰もがモノにしたいと思うはずです。
しかしインスタグラムでのハッシュタグ
#リミテッドブリーチ
は500件にも満たないマイナータグのまま。
これはリミテッドブリーチを使いこなす難しさ故ではないでしょうか。
4. リミテッドブリーチハイライト×ブレンディング法
言うは易く行うは難しのリミテッドブリーチですが、実際に施術する時のコツを具体的に教えていただきました。
まず今回のモデルさんは新生部が1cm程度、それからファッションカラー履歴のある既染部が指二節分ほど、その先はブリーチ履歴がある既染部で所謂
複雑履歴タイプ
です。
毛先に合わせてカラーすると根本が沈み、根元に合わせてカラーすると毛先がくすむ、ハイライト云々を抜きにしても薬剤選定で頭を抱える履歴です。
横ムラをハイライトで目立たなくする、と言うのは従来のメジャーなムラ隠しの手法ですが、今回はムラを隠す為にハイライトをするのではなく、オンカラーでベースの色を均一にしつつ、立体感を出す為にハイライトとローライトを入れます。
みなさんならどのようなレシピで立ち向かいますか?
この履歴を西海先生のブレンディング法で染めるヒントは
・全体の色味
・ベースの透過率
・ハイライトローライトの入れ方
の3点にありました。
美容師(第3者)から見える部分と、お客様(ご本人)から見える見え方はもちろん違います。360度隙のない美しさはもちろんですが、喜んでいただく為には
お客様から見える部分にデザインの全体を合わせていく
事も大切です。
もやっとしないホイルワークにする事、
ハイライトがセンスよく入っている事、
それらは
骨格に合わせたセクショニング、
ステムを直角に引き出して仕事をする、
そんな基本的な事でしっかりとフォローできるのです。
5. 理解を深める
ヘアカラーの流行に伴って、近年止め処なく履歴は複雑化して来ています。
この履歴にこれからも末長く向き合っていく為には薬剤とスタイルに対して理解を深めるしかありません。
目の前のお客様が”今”どうなっているのか、これからどうしていきたいのか。
これからは希望スタイルだけでなく、
何ができないのか
、そして薬剤による
リスク
まで美容師がよく知っておく必要があります。
それらの知識を踏まえた上で、最小限のデザインで、最大限効果のあるカラーリングができたらサスティナブルでヘルシーなカラーができるようになると思います!
知っていると思っていたハイライトの基礎ですが、こうして学んでみるとそういえばそうだ!と言う再発見が多く、今までハイライトの知識を十分に施術に活かせていなかったことを痛感しました。
ウィービングとベースカラーをブレンドする方法、チップの落とした方を拾ってホイリングすることで、三角形のチップが取れて、消えないけど自然なハイライトが入れられることなど、知識として知ってはいたけど使えていなかったテクニックを、学び、整理し、理解し直すことで活用できるようになる。
今回はそんなセミナーだったと思います。
6. 最後に
ハイライトは1日にしてならず。
今回のセミナーで紹介されたホイリングの方法、チップを取る方法、それらが自然と使えるようになる為には訓練するしかありません。
カラーに限った話ではありませんが、よく観察してどうなっているか
認識
する。
そして”何に”アプローチするのかをはっきりさせる。
そんな基礎に立ち返って、更なるレベルアップを図りたいと思います。
西海先生、ありがとうございました!
指の脱臼お大事になさってください。
7. 動画の一部を公開
ヘアキャンプでは
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オンラインサロンを見るここまで読んでいただき、ありがとうございました。
それでは、また次回の記事でお会いしましょう!
以上ヘアキャンプでした!
最終更新日: 2020年09月09日