【美容師必見】営業で使える!ロールブラシでつくるブローの基本3ステップ
column
2025.11.10

ブローは、ヘアスタイルの仕上がりを左右する重要な技術のひとつ。
「乾かすだけの作業」と思われがちですが、スタイルを完成させる上で重要な工程の一つでもあります。
アシスタントや美容学生のうちは、「ロールブラシが上手く使えない」「ツヤが出ない」などの悩みを抱く人も多いでしょう。
ですが、ブローにはしっかりとした“理屈”があり、そのポイントを理解すれば、誰でも自然で美しい仕上がりを再現できます。
今回は、現場でもすぐに実践できるブローの基本テクニックを、3つのポイントに分けて解説します。
正しい角度・風の方向・ブラシ操作を身につけて、「なんとなく乾かすブロー」から卒業しましょう。
1. ブローの目的を理解しよう
まず最初に押さえておきたいのは、「なぜブローをするのか?」という目的です。
ブローは、単に髪を乾かすだけでなく、カットでつくった形を最大限に引き出すための仕上げ作業です。
目的は大きく2つあります。
(1) カットラインやフォルムを美しく見せる
ブローによって、レイヤーやグラデーションのラインを際立たせ、立体感を与えます。
特に毛先の動きやまとまりは、ブラシの使い方次第で大きく変わります。
(2) ツヤを出して質感を整える
髪の表面をブラシで整えながら熱を与えることで、キューティクルが整い、自然なツヤが生まれます。
ハンドドライでは出せない“プロのツヤ”を再現できるのが、ロールブラシブローの魅力です。
つまりブローとは、デザインを再現し、質感を完成させる最終工程。
ここを丁寧に行うことで、同じカットでも仕上がりの印象がまるで違って見えます。
2. ロールブラシの基本をおさえよう
ブローを上手に行うためには、「ステム角度」「デザイン理解」「風の向き」という3つの基礎が重要です。
① ステム(髪を引き出す角度)を意識する
ステムとは、髪を引き出す角度のこと。
この角度が、毛先のカール感やボリュームに大きく影響します。
・オンベース(直角) … ボリュームを自然に出したいとき
・少し下げる … ふくらみやすい髪を落ち着かせたいとき
・やや上げる … 毛先を内に入れ、柔らかくまとめたいとき
角度を少し変えるだけで、スタイルの印象が変化します。
“どんなデザインを出したいか”を意識してステムをコントロールしましょう。

② デザインを理解してブラシを抜く
ブローは「カットラインを再現する技術」でもあります。
毛先を引き出す方向や抜き方が、仕上がりのまとまりや動きを決めます。
・カットラインに沿ってブラシを抜く
レイヤー部分はレイヤーに合わせて前上がり方向に。
・手首ではなく指でブラシを回す
親指と人差し指でブラシの溝を転がすように回転させると、表裏のテンション差が生まれにくく、ツヤが均一に出ます。
この「指のコントロール」が、均一で柔らかいブローの鍵です。
③ ドライヤーの風の当て方
意外と重要なのが「風の角度」です。
90°真上から当ててしまうと、根元ばかりが乾き、毛先にツヤが出にくくなります。
また頭皮に風が当たると、お客様は熱く感じてしまいます。
・風はやや毛先側へ逃がすように当てる
・中間をしっかり、毛先は軽めに
・ノズルはできるだけ根本近くを持ち、狙った場所に正確に風を送る
熱を一点に当てず、ブラシの“最も高い位置”に熱を乗せるような意識で。
これだけでツヤとまとまりが大きく変わります。
3. ブローの手順と実践テクニック
では実際のブロー手順を見ていきましょう。
動作を丁寧に積み重ねることで、仕上がりのクオリティが安定します。

① スライスの取り方
・サイドは2〜3パネル、バックは3〜4パネルを目安に。
・ドライヤーを持つ手の小指でスライスを取るとスムーズ。
・厚く取りすぎるとテンションがかかりにくいので注意。
② ブラシに乗せる前に必ずコーミング
絡まりをそのままにすると、引っかかりや切れ毛の原因に。
お客様が痛い思いをしないように、必ず一度コーミングしてからブラシに乗せましょう。
③ ブラシの動かし方
ブラシを回すときは、手首を使うとブレやすくなります。
指でブラシを転がすように回転させ、テンションを一定に保つこと。
均一に熱が伝わり、自然なツヤが出ます。
④ レイヤー部分の抜き方
顔まわりなどレイヤーが入っている部分は、カットラインに合わせて前上がりに抜くと良いです。
ラインを意識することで、毛先が自然に内に入り、柔らかい動きを演出できます。
⑤ 営業ベースでの時短テク
慣れてきたら、ダッカールを使わずに指でスライスを取る方法もおすすめ。
小指でパネルをすくい、そのままブローに移行することで、スピードとリズムが上がります。
特に営業中の限られた時間での仕上げに効果的です。
4. 前髪、サイドバングのブロー
前髪は顔の印象を決める重要ポイント。
小さな角度や風の方向で仕上がりが大きく変わります。
・センター部分:艶を出すように中間〜毛先にのみ風を当てる。
ブラシを軽く回転させながら乾かすと、自然な丸みが生まれます。
・サイドバング:パネルをセンター方向に引き出し、毛先をサイドへ流す。
ブラシをやや前下がり気味に入れると、流れがきれいに決まります。
仕上げは、風をサイド方向に切り返すことで、立体的で動きのある毛流れを表現できます。
5. 姿勢と視点を意識する
もう一つ見落とされがちなポイントが「姿勢」。
ブロー中に前かがみになりすぎると、全体のバランスが見えにくくなります。

正しい姿勢は、膝を軽く曲げて重心を落とすこと。
腰を曲げずに身体全体で目線の高さを調整することで、スタイル全体を見渡しながら作業できます。
これにより、ブロー中の安定感と仕上がりの精度が格段に上がります。
6. 最後に
ブローは、乾かす作業ではなく、髪のデザインを完成させる技術です。
たった3つのポイントを意識するだけで、仕上がりのクオリティが劇的に変わります。
①ステムの角度を意識する
②カットラインに合わせてブラシを抜く
③風の方向を少し毛先に逃がす

これらを理解してブローすることで、ツヤ・フォルム・毛流れが思い通りにコントロールできるようになります。
基礎を丁寧に積み上げることで、どんなスタイルでも“美しい仕上がり”をつくる力が身につきます。
毎日の営業の中で少しずつブラシとドライヤーを手に馴染ませて、
あなたの手で「デザインを引き出すブロー」を完成させていきましょう。
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最終更新日: 2025年11月10日
