美容師必見!展開図で学ぶレイヤーカットの基本と応用 ―美容学生・アシスタントのあなたへ、“動き”と“軽さ”を生むレイヤーの本質を理解しよう!―
カット
2025.08.04

美容師を目指すうえで避けて通れない「レイヤーカット」。
けれど、教科書や動画で見ても、実際にどこにどうハサミを入れればいいのか、ピンとこないことはありませんか?
そこで今回は、基本に立ち返りながら「展開図」という視点を使って、レイヤーカットの考え方や失敗しやすいポイントまでを分かりやすく解説していきます。
これからレイヤーを学び始める美容学生さんやアシスタントの方にとって、"切る前のイメージが持てる"ようになる内容を目指しました。
1. レイヤーカットの種類と効果
レイヤーカットには主に3つの種類があります。これらはセイムレイヤー、レイヤー、ハイレイヤーです。それぞれの特徴と効果について説明します。
1). セイムレイヤー
髪の長さが均一で、全体的に軽やかな印象を与えます。動きが出やすく、スタイルに柔らかさを加えることができます。
2). レイヤー
髪の長さに変化をつけることで、動きや流れを強調します。特に日本人の髪質においては、癖が出やすくなるため、注意が必要です。
3). ハイレイヤー
上部の髪を短くカットすることで、ボリューム感を出しつつ、軽さを演出します。顔周りの印象を変えることができ、骨格補正にも役立ちます。
レイヤーカットの効果としては、ズレが大きく出ることによって動きが出やすくなり、流れがより出やすくなる点があります。
また、軽さを出すことでウェイトのコントロールが可能になります。これらの点を意識してカットすることが重要です。
2.レイヤーカットの考え方
レイヤーカットの考え方については、基本的に「髪のズレ」が起きることがレイヤーの特徴です。
レイヤーを入れることで、髪に動きや軽さを与えることができます。
特に、レイヤーを使うことで、髪のボリューム感や形を調整することが可能です。
例えば、くびれを作るためのレイヤーカットでは、2セクションで考えることが重要です。
これにより、メリハリをつけてくびれを作ることができ、骨格補正や流れを出しやすくなります。
アンダーセクションをしっかりと締めて、上にディスコネクトを乗せる形でカットすることで、より立体感のあるスタイルが実現します。
3.レイヤーの切り口の特徴
レイヤーの切り口にはいくつかの特徴があります。
これらの特徴を理解することで、より効果的なレイヤーカットが可能になります。
1).切り口の角度
レイヤーを入れる際の切り口の角度によって、髪の動きや流れが変わります。例えば、鋭角にカットすると、よりシャープな印象を与え、柔らかい角度でカットすると、ナチュラルで優しい印象になります。
2).切り口の厚み
切り口が厚いと、髪にボリューム感が出ます。一方で、薄い切り口は軽やかさを強調します。これにより、スタイル全体の印象が大きく変わるため、目的に応じて調整が必要です。
3).ディスコネクト
レイヤーを入れる際に、部分的に髪を切り離す(ディスコネクト)ことで、動きや立体感を強調することができます。この技法を使うことで、より個性的なスタイルを作ることが可能です。
4).テクスチャー
切り口にテクスチャーを加えることで、髪に動きや軽さを与えることができます。特に、スライドカットやポイントカットなどの技法を用いることで、自然な流れを作ることができます。
4.レイヤーの失敗しやすい点
レイヤーカットは非常に効果的な技法ですが、いくつかの失敗しやすい点があります。
これらを理解しておくことで、より良い結果を得ることができます。
1). 長さのバランス
レイヤーを入れる際に、全体の長さのバランスを考慮しないと、片側だけが短くなったり、全体的に不均一な印象を与えてしまうことがあります。特に、顔周りのレイヤーは慎重に調整する必要があります。
2). 切り口の角度
切り口の角度を誤ると、髪の動きが不自然になったり、ボリューム感が出すぎたりすることがあります。特に鋭角にカットしすぎると、シャープすぎてしまうことがあります。
3). テクスチャーの不足
レイヤーを入れる際にテクスチャーを加えないと、髪が重たく見えたり、動きが出にくくなります。スライドカットやポイントカットなどの技法を使って、適切なテクスチャーを与えることが重要です。
4). ディスコネクトの扱い
ディスコネクトをうまく使わないと、髪が不自然に見えたり、スタイル全体がまとまりを欠くことがあります。部分的に切り離す際は、全体のバランスを意識することが大切です。
5). お客様の髪質やクセの理解不足
髪質やクセを考慮せずにレイヤーを入れると、思った通りのスタイルにならないことがあります。特に日本人の髪質は直毛が多いため、動きを出すためには工夫が必要です。
5. まとめ
レイヤーカットは、「どこにどれだけズレをつけるか」を頭の中で立体的に描けるかどうかがカギになります。
また、
展開図の考え方を身につけることで、失敗が減るだけでなく、
自分の提案力の幅もぐんと広くなります。
どんなに高度な技術も、ベースにあるのは“正確性”と“設計力”。
これが備わっていれば、お客様に自信を持ってお伝えしていけます。
この記事をきっかけに、ただ言われた通りに切るのではなく、「自分で考えられる美容師」への第一歩を踏み出してみてください。
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最終更新日: 2025年08月04日