2023年05月29日
ウルフスタイルを1ランクアップ!!!ベースカット+パーマのテクニックガイド
ライターのくらたです。
今回は『HEAVENS NAO ─ お客様リクエストNo.1!【ベースカットから学べる】ウルフパーマスタイル』のダイジェストをお送りいたします!
NAO先生といえばInstagramでもパーマの解説をいただいたり、セミナーも開催されていたりと僕自身大変参考にさせて頂いている方です。
今日は絶妙なバランス感覚が必要なウルフスタイルに対してパーマをデザインしていくのですが、NAO先生のリアルなサロンワークでのこだわりが様々なところに散りばめており、めちゃくちゃ勉強になること間違いなしです!
その証拠に、僕自身、今回のセミナーの内容を翌日のパーマのお客様に落とし込みしてみましたが…。
今までにないパーマのスタイルを作ることができました。
くらた、ライティングをしながら密かに美容師として確実にレベルアップをしております。
自分が恐ろしい…!
それはさておき、翌日から早速使える技術になるはず!
レイヤースタイルを勉強したい方や、パーマを深掘りしていきたい方には是非ご覧いただきたい内容となっております!
それではよろしくお願いします!
※配信に関しまして、ヘアキャンプでは講師・スタッフの安全に配慮して行なっております。詳しくはこちらをご覧ください。
1. セミナーチャート
・ロッドオン:パーマの巻き方と構成-2セクションパーマ
・薬剤知識:パーマにおける薬剤の知識、使い方など
・アフターカット:【重要ポイント】パーマ後のアフターカット
・スタイリング:髪質、デザイン、質感に合わせたスタイリング剤の使い分け
2. ウルフスタイルに欠かせない『軽さ』はベースカットで決まる
パーマスタイルを作る上で何より重要なのが【ベースカット】です。
「とりあえずパーマかけてみて、あとはセニングで軽くしていこう」僕もこんな風に考えている時期がありました。
もちろん、スタイルとしては成立するのですが、
どうしてもパサつきが多く出てしまったり、イメージしたカールが出ず、より強いパーマを当てて…
などという負のスパイラルに陥ったりして、正直パーマに苦手意識を感じているのは僕だけではないはず。
NAO先生いわく「ある程度の重さを持たせつつ、ベースで軽さを作ること」が大事とのこと。
特に、軽さや透け感が似合わせの重要なポイントとなるウルフスタイルはどこに髪が落ちてくるかを予測してカットを進めていくことがスタイルのキモになってきます。
早速NAO先生のベースカットを見ていきましょう。
①アウトラインの作成
ウルフスタイルのポイントの1つは『顔周りからバックにかけて髪が落ちる位置がどこにあるか』
Nao先生はこれを「線を引いていく」と表現をしていました。
「どこに落ちるか?」を正確に把握する上で、何より重要なのが“コーミング”
雑にとかしてしまうと本来落ちてこない箇所に髪を持ってきてしまうことになるので、スタイルのイメージがつきにくく、正確なデザインをすることが難しくなってしまいます。
きっと皆さんも先輩たちに口すっぱく言われてることだとは思いますが、再度自身のコーミングが“自然な位置でとかせているか”振り返ってみましょうね!
②バックのウェイト
つむじから落ちてくるバックのウェイトとなる毛束をつまんでみましょう。
ここで大事なのはイメージすること。
「どこに落ちてきたら可愛くなるだろう???」をイメージしながら、狙ったところにレイヤーを入れていきます。
そこから顔まわりまで繋いでいくと…。
ほら、表面にレイヤーを入れただけでこれだけシルエットが変化します。
ハチ下周りに溜まっていた重さがとれ、顔全体の印象も上に引き上がったように感じます。
③顔まわりのレイヤー
ウルフスタイルを作るときに重要ポイントとなる“顔まわり”
皆さんこんなことで悩みません?
「あれ、顔まわりって繋げるの?繋げないの?」
ここで基準となるのが、先に挙げた“どこに線を引いていくか”
アウトラインと前髪を繋ぐ線の延長線上にある顔まわりがどこにあるか?をイメージすると、
必然と繋ぐ・繋がないの選択をすることができるようになります。
少し離れてお客様見ると全体のバランスをイメージしやすくなるので、顔まわりを切る際は忘れずに実践してみましょう!
また、NAO先生は顔まわりを切る際はシザーよりも安定してレイヤーを入れることができるためレザーを使用しておりました。
ここまで完了したらまた②に戻ってウェイトを再設定し、再度バランスと両感を調整をしてベースカットは終了。
ベースカットだけでもすでに可愛くなりました。
さあ、ここからロッドオンを見ていきましょう!
3. 2セクションの役割を覚えるだけで選定が劇的に変わる!
NAO先生のロッドオンの理論は2セクションで構成されています。
これ、それぞれの役割を結論から先に言っちゃいます。
アンダー:安定させるために平巻
オーバー:動きやボリュームを作るためにスパイラル
めっっっっっっっちゃシンプルじゃないですか???
これ覚えて帰るだけでも全然変わりますよ、いやホントに。
さ、詳しく解説していきましょう!
そもそも、NAO先生が極力シンプルにロッドオンの構成をしているのには2つ理由があります。
1つは【安定して良いデザインを提供していくため】
もう1つは【スタッフへの共有のしやすさを追求】
複雑なロッドオンをすることもこだわりを求める上では非常に大切ですが、サロンワークベースで考えたときに上記は外せない条件!
この2セクションのバリエーションでほとんどのスタイルは対応可能とのこと。
その中でもNAO先生がパーマをかける際に大事にしていることは「動きのムラを作ること」ムラを作ることでウェーブごとのニュアンスの違いが生まれ、毛束ごとの繊細な動きを表現することができるんですね。
実際、今回のモデルさんも半年前にパーマの履歴のある方。ロッドオン時にも“あえて巻かない場所”を作るためにウィービングでチップをとることでムラを作っていました。
最終的なロッドオンはこのようになりました。
セミナー内では巻き方はもちろんですが、
複数履歴のあるお客様への薬剤選定方法や処理剤のチョイスなど、nao先生のリアルサロンワークでの頭の中が垣間見ることができますので、ぜひ本編でご確認ください!
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