2022年12月20日

頭皮診断3つの方法を伝授!目、手、鼻でお客様の状態を把握する

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美容師としてヘアケアと同じくらい重要なのが、頭皮の扱い方。
シャンプーやヘッドスパの際、髪にも頭皮にも適切な知識と対応法が求められます。
大袈裟ではなく、頭皮診断がきちんとできるか否かで、未来のデザインの可能性を左右させてしまいます。
 
また、お客様より「私の頭皮の状態はどう?」と聞かれた時に的確に応えられるでしょうか。
お客様一人一人の頭皮環境に合わせたヘアケアのアドバイスも、プロとして必要な能力。
 
基本となる頭皮診断の方法を、こちらの記事ではピックアップしてまいります。
 
 

1. 頭皮診断の方法

頭皮の状態を診断する方法は大きく3つ。
目と手と鼻を使っていきます。つまり、
・視覚
・触覚
・嗅覚

になります。
 
それぞれ独立して診断していくのではなく、連動させていくことでより詳しく把握することができます。
どこに、どのように感覚を研ぎ澄ませていけば良いか?
カウンセリングの時、シャンプーやヘッドスパのタイミングで上記の3つを意識して確認していきます。
 
 

目視による頭皮診断

目視で確認していく部分は大きく3ヶ所。
“側頭部、後頭部、頭頂部”を診ていきます。
また、左右差もあるのでそこも注意していきます。
 
 

 
 
・側頭部→耳の後ろは毛穴と汗腺が特に多い部分です。洗浄が不十分になりやすく、見落としやすい部分でもあります。
 
・後頭部→毛量が多く、洗い残しなどによってトラブルが見られる部分です。脂漏性や接触性の皮膚炎などがみられる場合があります。
 
・頭頂部→紫外線の影響を受けやすく(特に分け目)、日焼けが懸念される部分です。また、頭の凝りにより地膚が硬くなりやすいです。
 
 

触覚による頭皮診断

頭皮を触ることで、凝っている(いない)の状態を確認していきます。
凝っている状態とは、筋肉が収縮して固まっている状態
この原因は、日頃のストレスや緊張による“食いしばり”であると言われております。
 
 

 
 
触った時の感触を表現すると、“重い、ゴリゴリ”している状態。
これを柔らかくする事で、健康な頭皮になっていきます。
 
また、頭皮を触ることで髪の質感や多孔性、フケを示す硬さがあるかどうかも判断することができます。
 
 

嗅覚による頭皮診断

頭皮状態が乾燥(ドライ)している場合と脂性(オイリー)の場合で特徴が変わります。
 
乾燥(ドライ)している場合→生臭い
脂性(オイリー)している場合→油っぽい臭い
 
 

 
 
こうした鼻を使った確認は、真菌感染に関連する臭いがあるかどうかも判断することができます。
 
また注意したいことは、明らかに鼻を使って確認しているとお客様に伝わらない方が良いでしょう。
目視や触れる事と同時に、嗅覚も使っていくことが大事です。
 
 

2. まとめ

上記の通りに“視覚、触覚、嗅覚”を使い
地肌の色(赤みや黄みの有無)、水分バランス、油分バランス、地肌の柔軟性を確認していきます。
 
そうした頭皮診断を的確に行うことで、
サロンでのケア、自宅でのケアの方法をアドバイスすることができます。
 
さらに
頭皮診断やそこに繋がるヘッドスパの方法に関して学びを深めたい方は、HAIRCAMP SCHOOL内の「極上シャンプー&ヘッドスパ 」にて山﨑 達也先生が詳しく解説してくださっております!是非チェックしてみてください。
 
 
 



 
 

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