2023年04月10日
【美容師必見】売上があがるヘッドスパのやり方とは?
お客様の美容のために施す、水を使ったヘッドスパは美容師免許が必須。
言い換えれば美容師の皆さんに許された特別な施術です。
皆さんはヘッドスパを売上につながる技術として提供できていますか?
売上があがるヘッドスパとは、
Beauty 美容効果、Relaxation リラクゼーション、Wellness 健康
の3つの意味を包摂しているスパ技術のことです。
・【Beauty 美容効果】
→毛穴等の頭皮環境の改善、美髪、髪の根元が立ち上がる、顔のリフトアップ、薄毛予防、白髪予防
・【Relaxation リラクゼーション】
→気持ちがいい、自律神経が整い睡眠が深くなる
・【Wellness 健康】
→頭痛、眼精疲労、皮膚のターンオーバー、首や肩のこり
これらを意識して施術することで、多くのお客様が抱いているオプショナルなイメージから脱却し、カットやカラーリングと同等の優先順位にもなり得ます。
美容師は、美容効果とリラクゼーションに関して説明をすることは多くありますが、健康に関して触れてる人は少数派です。
ヘッドスパから得られる上記3つの価値を説明し、技術で証明出来たのなら、
お客様の指名やリピート率にもつながります。
では早速、具体的な施術方法を学んでいきましょう。
1. ヘッドスパの技術とポイントを解説
ヘッドスパをしていく工程は、
まずカウンセリングにてお客様の悩みや頭皮の状態を確認しヘッドスパの説明を行います。
その上で、座った状態とシャンプー台で横になった状態にてスパを行います。
施術を終えてからアフターカウンセリングにてお客様の様子を確認していきます。
ヘッドスパのカウンセリング
まずカウンセリングでは、頭皮のことや健康に関して悩まれていることはないか、お客様に伺います。
そこから実際に悩みを解消していく方法として、ヘッドスパで得られる効果を説明していきます。
そこを踏まえ、頭皮に対し触診・視診・嗅診を行い、状態を確認していきます。
確認する部位は大きく4箇所。
1.後頭筋
2.側頭筋
3.前頭筋
4.頭頂部(棒状腱膜)
それぞれが、どのくらい凝っているかや、むくみの有無、頭皮の乾燥具合や匂い等を確認していきます。
ヘッドスパの施術
ヘッドスパの施術で勘違いしがちなことが、“ツボ”に指をいれようとすることです。
ツボをピンポイントで刺激していくことは、なかなか難しいと言われています。
ツボではなく“筋肉”にアプローチしていくことを意識していきましょう。
その時に重要なのが“指の使い方”です。
頭を風船に見立てて、指は0→3の順に第一関節のみを折り曲げていきます。
指を立てすぎたり、力を入れすぎると風船は破裂してしまいます。
風船の形を変えるイメージで、頭に圧を優しくかけていきます。
また、フルフラットに寝てスパをすることで、筋肉と棒状腱膜を優しく効果的にほぐすことができます。
このように手技をする際は目的をはっきりさせることが大事です。
自分が何をしているのか、正しく認識しながら手技を行います。
自分の手技は軽擦なのか圧迫なのかはたまた揉捏なのか、その手技によって何を刺激したいのかを頭で考え、そして指でお客様を感じ取ることを意識します。
※揉捏(じゅうねつ)とはマッサージの基本の技です。
違和感や倦怠感、疲労感の蓄積を感じる筋肉部分に垂直に圧力をかけてくこと
アフターカウンセリング
お客様の悩みに対しての効果はどうだったか、確認していきます。
例えば
・頭皮の筋肉の状態
→施術後の理想の頭皮の状態は、“引き締まって動く”という状態です。
・お客様の表情(お顔のリフトアップ)
→目などもしっかり開いてスッキリとした表情になります。
・頭皮の色
→頭皮の色も白〜青白色になっていることが多いです。
このように、どう変化したかを確認します。
頭皮環境をよくしたい、将来的な薄毛や白髪予防のケアをしたい、というお客様にオススメなのは
1ヶ月に1回を少なくとも1年続けるのをおすすめします。
ヘッドスパを定期的に継続されることで、売上も上がります。
コツコツ積み重ねてケアをすることで効果が期待出来るので、その旨も伝えていきましょう。
これらのヘッドスパ技術を動画で詳しく学びたい方はこちらをチェック!
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2. ヘッドスパの注意点
●ヘッドスパのカウンセリングの注意点
ヘッドスパのカウンセリング時の注意点として、【恐怖心を与えない】というのがとても重要になります。
例えば、「頭皮の状態あまり良くないですね」「頭皮に皮脂が溜まってますね」
「このままだと数年後の髪の状態が不安ですね」など、はじめに恐怖を煽るようなお声がけは控えていきましょう。
はじめはお客様の悩みや希望に沿いながら、その後気持ちがオープンマインドになったところで課題に触れていきましょう。
●施術時の注意点
絶対に下や前に強く押さないようにしましょう。
一般的なマッサージ技術は『押す力』が多く、ヘッドスパで効果の高い技術を求めるなら「捉える力」と「動かす力」が必要です。
押す力が強いと、痛く感じてしまったり、揉み返しの原因にもなります。
●言わない方が良いワード
「すごく疲れてますねー」というフレーズはあまり言わない方が良いです。
つい言いがちですが、それは誰よりもお客様自信が自覚していること。
もしそうした会話をするのであれば、軽めな表現で伝えるようにしましょう。
3. 具体例をまじえた提案方法
お客様が何らかの不調を訴えている時、ヘッドスパで解消できるのであれば、積極的に提案していきます。
例えば、肌に対して悩みがあるお客様に→
『頭皮には筋肉と筋肉ではない棒状腱膜があります。
それらに関して、意識して使うことは普段の生活では無いでしょう。
となると……筋肉は使わないと衰えていきます。
頭の筋肉が衰えると、次第に下に落ちてきて、棒状腱膜も下に引っ張られます。
こうなると、血管が圧迫され血液の流れが悪くなります。
これが“凝り”になり、リフトダウンにつながります。
また、血流が悪いとターンオーバーに影響し肌のトラブルの原因にもなります。
それらを解決できるのはヘッドスパです。』
このように、ヘッドスパで解消できることを話すと、プラスメニューにつながりやすいです。
4. ヘッドスパから店販につなげる方法
施術を終えた後、さりげなくセット面のテーブル等お客様から目に入るところに、商品を置いておきます。
お客様は、シャンプーを体感していることにより、
改めて商品紹介をされると一層理解が深まった状態で話を聞くことになります。
この自然な動線であれば、スムーズに店販につなげることができます。
そして店販が成功することで売上にも直結します。
また、自宅でのケアもあわせる事でお客様の頭皮や髪などを良い状態を保つことができます。
5. まとめ
ヘッドスパの価値をお客様に理解し納得していただくことで、
ヘッドスパがカットやカラー同等の優先順位となり、定期的な施術を希望されるようになります。
すなわち、売上もあがります。
また美容師として素敵なヘアライフの提案と同時に、ヘッドスパを通して健康などへのアプローチも可能になると
お客様にとって一層価値のある唯一無二の存在になります。
それは単月での短期的な売上ではなく、単価の高い固定客を多く獲得することで、長期的に売上があがることを見込めるでしょう。
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