これを見ればポーラスヘアも怖くない!ポーラス直しの徹底検証!
髪質改善 縮毛矯正
2023.06.25

ライターのくらたです。
最近勤めるサロンでも酸性ストレートをついに導入したので、これみよがしに関係するセミナーの執筆をやっている僕です。
今日は〈
黒木式酸性ストレートアカデミーマスターズ講師陣 ─ 【複雑履歴をパターン別に解説!】ポーラスヘア対処徹底検証
〉のダイジェストをお送りします。
ダメージをしてない人なんて、もはやいないこの時代。
薬剤のクオリティや施術のレベルは上がってますが【
いきすぎた髪への負担
】というのも普段のサロンワークでよく見かけるシーンです。
その中でも、毛髪は限界を迎えると
ポーラスヘア
になってしまい、直すのが非常に難儀になります。
泣く泣くポーラスヘアをカットせざるをえなくなったり「
トリートメントでとりあえずケアを…
」という経験をされた美容師さんも多いのではないでしょうか?
今回はそんなポーラスヘアの対処方法を様々なアプローチで徹底検証していきます!
もちろん、ポーラスさせないことが前提にはなりますが、仮に起こしてしまった、またはそんなトラブルを抱えたお客様がいらした際に対応できる技を身につけていきましょう!
今日は特別ゲストでジョンさんが参加してくださってます(いや誰!?黒木さんに酷似してる…)
※配信に関しまして、ヘアキャンプでは講師・スタッフの安全に配慮して行なっております。詳しくは
こちら
をご覧ください。
1. セミナーチャート
・軟化後アイロンの高温熱ダメージによるポーラス
・ブリーチによる切れ毛ポーラス
・酸熱繰り返しによるポーラス
・セルフ高熱アイロンの繰り返しによる熱酸化ポーラス
・酸性ストレートの失敗によるポーラス
これらのポーラスパターンに有効な方法が学ぶことができます!
2. 様々なポーラスを検証
今回はマスターズのみなさんに10種類のポーラスヘアを用意していただきました。
検証薬剤に関しては、もったいぶってモザイクをかけておくことで、雑誌の袋とじ的な効果を期待していますので、ぜひ動画を視聴いただければと思います。
どれもこれも、サロンワークで実際にありそうなパターンですよね。
個人的に非常に印象的だったのが、講師の方々が口を揃えておっしゃってましたが「
意外とポーラス毛を作るのは大変だった
」ということ。
確かに、自分のサロンワークの中でもお客様をポーラスヘアにさせてしまったという経験はほとんどありません。
もちろん、みなさんも意図してポーラスをさせようだなんて思う方はいないでしょうが、ちゃんと毛髪には限界があります。
主にポーラスを起こす原因としてジョンさんが解説していたのは大きく2つ。
「いけるだろう」の判断で
オーバースペック・オーバータイムをさせてしまった
結果、ポーラスが起こってしまう。
特に酸性域の還元剤を使用する際、pHの判断はもちろんですが、GMTやスピエラなどを調整することで薬剤を『
強くしてしまってること
』も原因の一つです。
さらに、こちらもストレートのケースですが、アイロンをする際に『
強くテンションをかけてひっぱてしまうこと
』『
アイロンの熱が高すぎた
』というのもよくある失敗例。
今回のケースにもそれらのパターンがいくつか含まれていますね。
それぞれのアプローチがどのような結果を生むのかを見れることで、みなさんの薬剤の使い分けの指標になることは間違い無いですね。
それでは早速見ていきましょう!
※酸性ストレートの場合の「この選定ならポーラスヘアにならない」薬剤の基準もジョンさんに解説いただいてます。これを見て施術を行えばまず失敗、つまりお客様のヘアをポーラスさせるようなことは起こらないんですが、そうすると記事がここで終了してしまうので続きを見ていきましょう!
3. 検証スタート!!!
それぞれがどのようにポーラスを起こした毛髪かは改めて冒頭の画像見直してみてくださいね。
それぞれのポーラスヘアに対してpHの違うもの・チオ、システアミンの配合・スピエラやGMTの配合の可否など、本当に様々な薬剤を塗布していきます。
薬剤の塗布が終了して、時間経過後、チェックをしていますが、反応の出方がそれぞれ全く違います!
ものによってpHが低い薬剤は架橋作用が働いてハリが出ていたり、pHが多少高くても耐えれる毛髪もあったり…一方で触れるのが怖いくらいにビヨビヨになっており、すでに失敗の色が濃厚に出ている毛髪もあります。
この状態が実際のサロンワークで起きたら血の気引きますよね…。
水洗後、毛髪が高温にならないよう低い温度を心がけ、テンションをかけずに優しく熱をドライをして…
規定の時間が経過後、いよいよアイロンワーク。
ポーラスヘアに対して薬剤塗布するだけでも十分にリスクがあり、本来であれば避けて通りたいことではありますが、そこに熱を通していきます。
アイロンは毛髪がまっすぐに伸びるよう多少テンションをかけてアイロンを入れていきます。
毛先にいくにしたがってテンションを緩めてあげるのがポイントです。
矯正のアイロンワークと違い、伸びを感じるまでのアイロンを入れるというよりは「
ツヤが出るまで入れるのがコツ
」とジョンさんはおっしゃっていました。
さて、無事に全ての毛髪にアイロンが入れ終わり、後処理〜トリートメントを行い、それぞれのアプローチがどのようになったかを検証していきます。
と、その前に!次ページでストレートの工程を解説していただきましょう。
各セミナーで何度か行っていただいており、すでに拝見いただいている方は復習的な部分になりますが再度見直すという意味で是非ご覧ください。
4. 黒木式!ストレートの工程一覧
ボリュームが非常に多いので、簡単にまとめたものを掲載しておきます!
全てご覧になりたい方は、ぜひ動画をチェックしてみてください!
今回の動画に限らず、セミナーではほぼこちらの工程一覧がご覧になれるはずですので、過去動画も要チェックです!
1. プレアウト(毛髪に付着したシリコンなどを取り除く)
2. ドライ(ダメージや髪質、それらによる塗布の見極め)
3. 塗布(ハイダメージの場合はウェット塗布がマスト!)
4. 還元テスト(酸性は軟化を起こさないので、ロッドを巻いてどれほどカールが出るかを確認する)
5. 水洗(とにかく薬剤残りがないようしっかり、ハイダメージの場合は温めが○)
6. 中間処理(いくら負担が少ないとはいえ、ダメージが0ではないので毛髪に体力を補給してあげる)
7. ドライ(酸性ストレートの場合は水分〇〇%残すと言われてるけど、黒木式の場合は温めのドライヤーでしっかり乾かす方法をとってます)
8. アイロン(なんと全部で12パターン存在!質感を変えるためにこれだけの方法があるそう)
9. 2液(毛髪のダメージによっては2液によって“過収斂”を起こして質感が固くなってしまうことも、ここも薬剤コントロールをすることもある)
10. 水洗(活性酸素が発生することもあるので油断せずしっかり長そう)
11. 後処理(毛髪に最後に体力補給をする場面、ここもこだわりがいっぱいです)
薬剤の選定やアイロンの技術はもちろんですが、そこに至るまでの工程をしっかり踏んでいくことでムラのない技術が提供できるようになるんですね。
さて、お待たせいたしました!
検証結果を見ていきましょう!
5. 検証結果はいかに…???
それぞれの薬剤アプローチに対して、結果を見ていきます。
目視でも一目瞭然のものから、仕上がりは同じでも質感の違いを感じるものまで本当に様々なパターンを見ることができます。
ポーラスヘアの直しにも、
なってしまった原因によって薬剤の相性が全然違う
んですね。
これをみなさんが1人で検証しようと思ったら、膨大な時間を使わないと難しいですよね!?
実際に手に取って確認ができないのが、今のテクノロジーの限界を感じて悔しいところですが【
どのタイプの薬剤がどんなポーラスヘアに対応しているか
】がこのセミナー内で1発で確認することができます!!!
もちろん、リアルなサロンワークの中で完全に同じケースのポーラスヘアに出会うことは本当に稀ですし、お客様で試すわけにはいかないですから、この講義の中で失敗例がわかるのは非常にありがたいですよね。
この検証内容を確認しておくことで、お客様の履歴をヒアリングした際「
〇〇みたいなケースには△△みたいなアプローチが有効的
」という指標になることは間違いありません。
是非動画内でそれぞれの毛髪がどのような結果になったか、ご確認いただければと思います!
6. さいごに
さて今回は〈黒木式酸性ストレートアカデミーマスターズ講師陣 ─ 【複雑履歴をパターン別に解説!】ポーラスヘア対処徹底検証〉のダイジェストをお送りいたしました。
セミナーというのは多くが成功例を見るケースしかありませんが、今回のような実際に失敗するパターンを見ることができるというのは非常に貴重な内容となりました。
あらかじめ、失敗例を把握できていることで『
それをやらない
』という選択肢が生まれるので、成功への選択肢を拾いやすくなる、という意味では他セミナーではあまり見ることができない内容が組み込まれています。
是非今セミナーの検証結果をみなさんのサロンワークに、さらにはトラブルを抱えたお客様の喜ぶ姿を見ることができる技に昇華してください!
マスターズの皆さんありがとうございましたー!
《黒木式酸性ストレートアカデミーマスターズ講師陣のセミナー一覧はこちら》
7. 動画の一部を公開
ヘアキャンプでは
ヘアキャンプはサロンの教育カリキュラムとしても多数導入いただいております。
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オンラインサロンを見るここまで読んでいただき、ありがとうございました。
それでは、また次回の記事でお会いしましょう!
以上ヘアキャンプでした!
最終更新日: 2023年06月25日