2021年09月16日
くるふわヴァージンヘアを自然なストレートに。 ~黒木式ベーシックオブストレートパーマ~
西の大魔神。
などと以前ご紹介させて頂いた黒木先生が、ついに江戸平定のために出陣された模様です。
そのあまりの気迫に台風までもついてきていますが、皆さまお元気でお過ごしでしょうか。
こんにちは詩歌です。
さて今回は、2021年09月13日に放送された
「La Maison KUROKI duo 黒木利光 ─ 最新版!!超健康バージンヘアの酸性ストレート w/ 5万円酸性ストレートのカウンセリング術」
の様子をダイジェストでお届けいたします。
匙を投げられた髪にあてられるのが酸性矯正。
それは今日までの常識です。
今日からは、全ての髪にあてられるのが酸性矯正。
今回はその中でも、剤の選定、テクニック共に一流の技術が必要な健康毛への酸性矯正を、酸性矯正の第一人者である黒木先生から直々に伝授して頂きたいと思います。
※配信に関しまして、ヘアキャンプでは講師・スタッフの安全に配慮して行なっております。詳しくはこちらをご覧ください。
1. セミナーチャート
・超健康バージンヘアの薬剤選定
・バージンヘア向け処理全般
・健康毛向けアイロンワーク
・短い襟足へのアイロンワーク
・超速2剤塗布
・ダメージを残さない後処理
ベーシックオブストレートパーマと題しまして、今回は0から酸性矯正の全てについて教えて頂きました。
2. 毛髪化学と縮毛矯正の仕組み
まずは、つい忘れがちな毛髪化学について。
キューティクルの内側には毛髄質、毛皮質が存在しています。
毛髪の85%〜90%を占めていると言われている毛皮質の中はどんな状態になっているのでしょうか。
毛髪内部のことを理解することで、自分の使っている薬がどこに作用しているのか分かるようになります。
もしも「それがわかったからと言って何になるんだ。」と思った方は想像してみてください。
自分が医者で、風邪をひいて病院に来た患者に処方箋を書きます。
熱があるのか喉が腫れているのか、状態の違う患者に同じ薬を出すでしょうか。
目的に応じて適材適所薬を選ぶはずです。
その適材適所を見立てるためには体のことを理解していなければなりません。
同じように、髪をあつかう美容師が髪を知らずして、正しい髪の状態を見極めることは至極困難を極めます。
また喉が痛いのに解熱剤をのんでも炎症には効かないのと同じで、髪の知識だけではなく処方する薬についてもよく知っておく必要があります。
つまり矯正とはなんぞや、そして毛髪の成り立ちについて湯水の如く語れるような知識をここでつけて、やっと黒木式酸性矯正の門戸を叩けるようになるのです。
3. 使用薬剤の考え方、判断方法
酸性矯正はハイダメージ毛の為だけにある技術ではありません。
ここでは、そもそもなぜ酸性領域で縮毛矯正をかけることが最低限のダメージで抑えられることと同義なのかについてみていきます。
酸性矯正の最も大きなメリット、それはアルカリによるイオン結合の分解、つまり軟化を起こさせないで済むことです。
しかし軟化をさせないとなると従来のアルカリ矯正に比べ形状の矯正力をコントロールするために高度なテクニック、そして還元の有無を見極める力が必要になります。
この高度なテクニックが1番じっくりと学べるのも今回のセミナーです。
そして酸性矯正で私自身最も難しいことの1つと感じていることですが、自分のテクニックに応じて同じ酸性域でもどのようなスペックの薬を作るか、自分で判断しなければいけません。
これって本当に難しくて、駆け出しの時に最も必要な見極めの力なのに、自分の知っている手札が少なすぎて永遠にスペックを決められないというドツボにハマってしまうのです。
そこで今回は私のような迷える子羊を1匹でも救うべく、黒木先生のこれまでの膨大な経験から1つの物差しを作っていただきました。
4. 黒木式ストレートで大事なこと
前にも述べましたが、酸性矯正は従来のアルカリ矯正に比べ、更なるテクニックが必要になります。
適量をしっかりと塗布する技術、そして繊細なアイロンワークこの2つはきっちり抑えておく必要があります。
厳密には従来のアルカリ矯正であっても習得しておくべきテクニックがほとんどですが、軟化作用がないためよりシビアに
・毛髪に薬が浸透すること
・脱水すること
が必要となります。
黒木先生のテクニックを間近で見られるということは、これまで数えきれない想像を絶するような様々な状態の髪に酸性矯正をかけてきたそのテクニックを見られるということです。
百聞は一見にしかず。黒木先生、実は右利きなのにアイロンは左手持ちです。その理由は果たして…
日本一酸性矯正を使っている先生の手技を研究するチャンスです。
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