2021年07月02日
毎日の習慣にしたくなる!福井先生に学ぶ楽しい創作帯結び。
あっという間に今年も半分が終わってしまいました。
やっと訪れた梅雨で毎日曇り空ですが、欠かさず日焼け止めを塗っている自分に労いの浴衣を今年も新調しようかと企んでいます。
買ったとていつ着るんだ…こんにちは詩歌です。
今回は2021年06月30日に放送された
「彩乃会 福井洋子 ─「帯結び創作の極意」は「浴衣半幅帯結び」からヒントをもらおう!!!」
の様子をダイジェストでお届けいたします。
夏はもうすぐそこまできています。
あつらえたのにまだ一度も日の目を見ていない浴衣を引っ張り出してきて、試しに羽織ってみるとふんわりと埃が舞いました。
長くタンスに寝かせてしまっていたのですが、今回のセミナーを機に和装でいろいろなところに出かけたい!
そんな気分になる1本です。
「いってらっしゃいを着物で。」
和装を毎日の習慣にしたくなるくらい、簡単だし楽しい帯結びが4種類。
そして浴衣の着付けの大事なポイントもしっかり押さえて教えていただいています。
浴衣でもできる飾り帯を、袋帯を使って振袖用にアレンジする手順も必見です!
※配信に関しまして、ヘアキャンプでは講師・スタッフの安全に配慮して行なっております。詳しくはこちらをご覧ください。
1. セミナーチャート
・美しい浴衣着付けの技術とポイント
・浴衣補正
・半幅帯結び、振袖帯結び(各 3 種類)
・帯揚げ、帯締め(各3種類)
・大人に似合う兵児帯の締めかた
2. 長いものは巻かれる
まず早速1つ目の帯結びは、『長いものは巻かれる』帯結びです。
創作帯結びで大切なことは、これまでの既成概念を取り払うこと!
崩れない、安定感、そしてシルエットのバランスさえ考えられていれば、自由に帯を動かして構いません。
突然自由に!なんて言われても困ってしまいますが、まずは福井先生の真似からスタートしてみましょう。
創作していて持て余しがちなタレ先は実はこんなふうにデザインの一部になっています!
これまでの着付けで着付け寸法を守ってたくさん練習してきたからこそ、思い切って新しい帯結びを考案しても良いバランスで作れる。
自信を持って大きな一歩を踏み出すつもりで私も真似して長いタレ先を巻きつけてみました。
畳んだところは揃えなきゃダメかな…??なんて思っても、一度”正解”を探すのはやめにして、かわいいなワクワクするなと思う方を選んでいきます。
3. ヒダ折りは気が向くまま
2つ目の帯結びは『ヒダ折りは気が向くままに』結びです。
まずはモデルさんの浴衣から着付けていきます。
浴衣は軽い着心地で素肌に羽織ったりするので補正をしない方もおられますが、少しでも補正を入れてあげることで、より美しい仕上がりとなるそうです。
生活習慣の変化で今と昔では随分と体型が変わってきています。
高い腰の位置、華奢な体躯、それらをカバーするだけでなく、慣れない和装をする上で腰紐が痛くないようにクッションになってくれたり、帯の圧迫を防いでくれたりと言った役割もあるのです。
浴衣と言えど襟がヨレヨレでは格好悪いので、襟もピシッと。
大人っぽい今日のモデルさんに合わせて振袖と同じくらい襟を抜いて着せます。
えりの抜き加減もそうですが、ぜひ皆さんに見ていただきたいのが、浴衣らしい襟合わせです。
はだけてしまうのもはしたないですが、振袖のようにぎゅっと合わさっている襟もちょっと浴衣らしくない…いつも迷ってしまいがちな浴衣の襟合わせですが、福井先生の上品で浴衣らしい着付け方を勉強すれば、今年から浴衣マスターになれちゃいます。
浴衣が着せられたら早速帯を結んでいきます。
2つ目の創作帯結び『ヒダ折りは気が向くままに』は、デザインのスタートとなる帯の位置を決めたら、その位置でパタパタと帯を折り畳んでヒダを作っていきます。
自分の動かしている手元だけをみるのではなく、全体のシルエットを見ながら帯を創作することで、バランスの良い帯を作ることができます。
どうしようかな、と手を止めて考えるのではなく、どんどん気持ちの赴くままに手を動かして、かわいいヒダができたら気が付くように、そして新しいヒダの作り方をひらめくことができるようにすると、さらに良い創作ができます。
4. 帯は端から折らず途中から
3つ目の帯結び、『帯は端から折らず途中から』もみていきましょう。
自然な手つきで帯を動かしながら
「なんかこっちの方がいいかな?って思いませんか?なんとなくの感覚だけれど、いつも創作はこうなんです。皆さんも手が向くままにやってください。」
と仰る福井先生。
福井先生が作る無限の帯結びがなぜ全て可愛く全て違って見えるのかの謎がここに秘められています。
筆者の思う福井先生の凄さ。それはズバリ、
デザインの主役がわかりやすいこと!!
作りたいところ(メインになるところ)を基準にバランスよく考えられているため、メリハリのある帯結びになっているのです。
今まではきちっと端から折り畳んでいた帯の先を余しておくとどうなるでしょう。
その余しておいた端の使い方にも注目です。
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