2020年11月9日に公開された『世界のフィルターを通して見つめる美容師の価値-京極琉|美容師密着ドキュメント【前編】』は、世界各国の美容シーンを肌で感じながら日本の美容業界に新風を吹き込もうとアクションを起こすカリスマ美容師、京極琉氏に迫る密着企画。
有名人も多く顧客に抱え、特別な空間を提供するSalon Ryuにて高い技術力を発揮する傍ら、オリジナルプロダクトの販売も開始し、日本の美容業界に新風と衝撃を巻き起こし続けている京極琉。
前編となる今回では、海外をルーツに持つ彼からみた今の日本の美容業界と、彼が理想として掲げる美容師の姿を探る。
都内某所に現れた彼は高級車から颯爽と登場した。
「車こそ乗ってる人のイメージそのもの、鎧みたいな。」
一見趣味のこだわりが垣間見えたかに思えたが、話を聞いていくとそうではない。
彼の思い描く理想の彼への”
演出”なのだ。
ブランディングの一環としてはもちろん、自身の生き方としてもイメージを大切にしていることが窺える。
こだわりは持っているが、あくまで自分を演出するための一つの要素。
彼の見据える大きな未来のための一部として好きなものを選ぶこだわりが、京極琉を作り上げているのだ。
こだわりについて話を聞きながら向かったのは羽田空港。
ここが彼の一つ目の大切な場所だ。
「羽田は世界に行って夢を実現する場所」
中国にルーツを持つ彼は12歳で来日。
そしていまでは日本から世界各国の美容に触れるため世界中を飛び回っている。
海外は彼に様々な価値観を与える。
アメリカのサロン経営者に米美容マーケットを姿を聞いたときはそのひとつの例だ。
「美容室に何を求めてるの?技術?サービス?」
この問いかけは彼の中の美容師の本質を見つける上で重要なポイントを表す。
アメリカの美容師の仕事スタイルから得た考え方だ。
日本のシーンだけではなく世界のシーンに目を向け続けた彼だからこそ、現代の日本の美容業界を新しい目で見つめなおせるのかもしれない。
「行動して実践すれば、1年後が大きく違うよ。周りと全然考えが変わってくるから。」
そう伝える彼の言葉には、いくつもの自分自身が変わってきた経験があってこその力があった。
▼ 前編をみる
後編は2020年11月16日公開予定