2020年04月07日
渋滞しないショートカット?!村田勝利先生による”繋げない”カットの考え方
こんにちは詩歌です。
今回は2020年04月06日に放送された
「nex 村田 勝利 – 美しい丸みを生み出すテクニック【絶壁卒業ショートカット】」
の様子をダイジェストでお届けいたします。
メディアでは昼夜問わずコロナウイルスへの対策が取り上げられていますが、その猛威は未だにじわじわと日本を蝕み続けています。
ヘアキャンプでもコロナウイルス感染拡大防止に配慮して、講師の先生、モデルの方、もちろんスタッフもマスクを着用し、サロンスペースは除菌を徹底した上で配信を行なっています。
理美容業界もこれから更に厳しい忍耐の時期を迎えます。ヘアキャンプでは引き続き、その間にも皆様が有意義な時間を過ごし、脅威が去った暁には沢山のお客様を喜ばせることができるようなコンテンツをお届けしていきたいと思っております。
早速今回のセミナーは、皆様お待ちかねの村田 勝利先生によるカットセミナーです。
美容師としての力量が問われ、ごまかしの効かないショートスタイル。
スタイルにおけるウエイトの位置をコントロールすることはもとより、それをお客様一人ひとりの骨格に合わせてデザインし、理想のシルエットに補正していかなければなりません。
髪質も生え方も癖も人それぞれでバラバラですが、どんな素材を使っても美しく丸みのあるラインを作るのがプロの仕事です。
今回は、カットが上手いスタイリストランキング日本一を獲得した実力派サロンnexから村田 勝利先生をお招きして、その鮮やかなまでのショートスタイルについて教えて頂きたいと思います。
年間5,000人以上のお客様を笑顔にしている村田先生が生み出す芸術的なシザーテクニック。
どんな人にも応用できる似合わせの法則を、カウンセリングから仕上げのスタイリングに至るまで、余す事なくお届けいたします。
本編では縮毛矯正履歴のあるお客様、短くするのに迷っているお客様など一筋縄ではいかない方へのアプローチの方法までも徹底解説してくださっています。じっくり見て、そして聞いて、反復して、より一層自信を持ってこれからのショートスタイルに挑戦してみてください。
1. このセミナーでは
・襟足の生え癖や毛流れの処理の方法
・横顔も綺麗に見えるクビレと丸みのコントロール
・シザーならではのラインのぼかし方、質感の調整
「洗って乾かすのが楽だから」「子供が生まれる前に手のかからないように」「暖かくなってきたから気分転換に」などとショートカットのニーズが増える一方で、「うまく自分でスタイリングできない」「なんだかんだ扱いづらい」「なんとなくヤボったい」と言う声もよく聞きます。
2. 分け目を作らないベースカット
まずはなんとなくヤボったい感じに見える一つの原因として、トップからバングにかけてくっきりついてしまった分け目が挙げられます。
カットしてすぐは美容師さんに言われたように頑張って前に向かって乾かしてみたものの、どうにも邪魔で耳にかけているうちに自然と発生してしまうことの多い分け目問題。
丸みのあるシルエットにしようと少し長く残しすぎたトップ、髪の毛が渋滞しがちな頬から耳周り。
そこに少しレイヤーをつけることでこれらがなくなり、スッキリとまとまり、目にかかったり耳にかけるほど長くもなく、かといってツンツン短くもないちょうど良い丸みのあるトップが生まれます。
一概にスッキリ、と言っても闇雲に量を削いでしまっては逆効果です。
いくらセニングで調整しても集まってきた毛がうまく減らない。減らないと思っていたら突然テンプルに穴が開いてしまった、と言う経験をした方は少なく無いはずです。(私もあります)
そこを村田先生はどう対処されるのか。
パネルを引き出す向き、そして最も注目すべきは、ハサミの角度と深さにありました。
3. 丸みからくびれに向かうライン
ヤボったい感じに見えるもう一つの原因は襟足の処理の難しさにあります。
襟足の生え癖は全ての美容師を悩ませると言っても過言では無いほど、お客様からのどうにかして欲しい期待値も高い上に繊細な技術を要する大事な部分になってきます。
そんな襟足ととことん向き合ってきた村田先生の、浮かないパワーも残しつつ、重たくならないくびれの作り方は、襟足をカットする時のブロッキングと最後のドライカットに秘密があります。
どんな人にも似合わせる為にはある程度の法則を見つける必要があります。
・ネープラインからどのくらいの距離を襟足としてカットするのか
・その基準となる骨はどれなのか(まさに骨格カットですね!)
・どの毛質に対して、どの程度深くハサミを入れたらお客様の求める丸みが再現できるのか
・繋がりを作らないことでできる毛の逃げ道
これを覚えてしまえば、迷わず切れる!
村田先生の持つショートカットの物差しに迫ります。
4. ハサミで行う質感調整
結べないし、でもなんだかんだ毛が偏って扱いづらい、そんなショートからこれで卒業です。
全体が形になったら乾かし、重さのばらつきを取っていきます。この時も2. ベースカットで言及した通り、セニングシザーに頼らず、ベースを作ったシザーで毛先の毛量をコントロールしていきます。
長さは切らずに毛先を細く、でも束巻は出す。
更にぶつ切りにはしたくない。
そんな欲張りカットも村田先生なら可能です。
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