2023年03月20日
【美容師必見】失敗しないウルフカットの切り方を徹底攻略
ウルフカットに対して苦手意識を保たれている美容師も少なくないでしょう。
複雑そうに見えるスタイルで、どのように構成されていて、どこから切っていけば良いか迷われるかと思います。
ウルフカットで失敗しないためのポイントは【土台、顔まわり、トップ】の3つで分けて考え、それぞれの切り方を気をつけることでバランス良くスタイルを構築することができます。
また、ヘアスタイルを見た時、上下のバランスだけではなく前後のバランスにも注目していくことがウルフスタイルでは重要になります。
こちらの記事では、失敗しないためのコツや具体的な切り方を紹介していきます。
1. ウルフカットを失敗しない切り方のコツ
ウルフスタイルを構築していくときに、“土台、顔まわり、トップ(段)”の関わりが重要になってきます。
また、昔のウルフスタイルと今流行りのウルフスタイルではバランスの取り方も変わってきます。失敗しないための切り方のコツを、きちんと押さえていきましょう。
ウルフスタイルは、土台、顔まわり、トップのバランスが大事
・“土台”となる切り方は、ワンレングスかグラデーションかレイヤーの3つ。
どの切り方でもウルフスタイルに紐づけることは可能です。
長さによって、ベースの切り方は変わってきます。ミディアムからロングであれば、ワンレングス、グラデーション、レイヤー全ての選択肢があります。
ショートの長さだと、グラデーションとレイヤーのどちらかの土台になります。
この土台の作り方で、重めな印象か軽い印象か、お客様の好みを伺っていきましょう。
・“顔まわり”はウルフスタイルで一番の“デザインポイント”となります。前髪から繋がる顔まわりの作り方で、“ウルフ感”を強調したいかどうか、調整していきます。
調整の方法は、顔まわりに落ちてくる毛をどの“高さ”にするか、どのくらいの“幅”にするか、どこまで“繋げるか”を意識していきます。
この顔まわりの落ちる位置が、ボリュームゾーンとしても影響してきます。鼻付近か、口付近か、顎ラインか、お客様のお顔立ちに合わせて切ることも大事になってきます。
・“トップ”にどのくらいレイヤー(段)を入れていくか、ここでも重めか軽めのスタイルにするかを考えていきます。
注意が必要なのは、トップから土台までレイヤーを繋げすぎるのはNGです。
それは単なるレイヤースタイルになっているだけになります。
ウルフスタイルは、スタイルのメリハリを意識することが大切です。
一方、表面にほとんどレイヤーを入れないで、“ウルフカット風”のデザインが流行っていることも事実としてあります。
どんなデザインを望んでまた、表面のレイヤーのラインは前下がりか、床に対して水平か、前上がりかをデザインに合わせて設定することが必要になります。
記事の中で、スタイル別ウルフカットのコツも解説しているので合わせてご覧ください。
▷▷スタイル別ウルフカットのコツ◁◁
ヘアスタイルを構築する上下と前後のバランスが肝
トップと土台の上下の関係のみでなく、フロントセクションからバックセクションに繋げていく前後(横)のつながりも大事になります。
ウルフの定義として、トップが短くて襟足が長いというものがありますが、それは縦の印象の話。それを踏まえつつ、前は短く後ろは長くなっているか、“横の印象”も確認していきましょう。
新旧ウルフスタイルのトレンドを押さえる
昔のウルフスタイルの特徴は、土台にもレイヤーがしっかりと入り、トップもかなり短く切り込んで、ウェイトの位置(ボリュームゾーン)が高めな印象です。つまり、全体がとても軽いスタイルです。それらはミセス世代には求められる要素もありますが、現代、ウェイトは低めで全体的に重めなウルフがトレンドとなっています。
極端な話、ワンレングスで土台を構築し、顔まわりをしっかり切り込むことでウルフスタイルに見せる。トップは角を落とす程度に切っていく。このように重みを出していくことが今のウルフスタイルのトレンドになります。
フォルムとしても、頭の丸みにしっかり沿ったストレートでシャープな印象より、
ウェイト部に厚みをしっかりもたせ、その下にくびれさせる。柔らかい動きのあるフォルムが好まれます。
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2. スタイル別ウルフカットのコツ
こちらでは具体的にウルフカットの切り方を解説していきます。
分かりやすいように、土台、顔まわり、トップの3つのポイントに絞って説明いきます。
この構成を頭に思い描くことができると、ウルフスタイルの苦手意識が克服できるでしょう。
ショートウルフの切り方
・土台は、ショートスタイルの場合は必然的にレイヤーになっています。ショートスタイルでウルフスタイルにしたい場合、襟足の長さをある程度残すことが大事になります。
・顔まわりは、前後のメリハリをきちんとつける必要があるので、中途半端な長さにせずしっかり切り込んでいきます。
・トップの長さは、上下のバランスを考えた時にアンダーセクションと繋がりすぎると、ただのレイヤースタイルになるので注意していきます。
マッシュウルフの切り方
まずマッシュウルフとは、丸みを帯びた上半分に対して下半分が長く見えるバランスで作られたヘアスタイルです。
マッシュウルフは肩につく長さからショートスタイルでデザインすることができます。
・土台は、グラデーション〜レイヤーで構築していきます。マッシュスタイルがオーバーセクションに乗ってくるのがマッシュウルフになるのですが、マッシュ自体も重いスタイルなので全体が重くなり過ぎないよう注意しましょう。(ワンレングスでは重すぎます)
・顔まわりは、マッシュスタイル自体がしっかり前上がりの構成のため、必然として切り込んでいきます。ここでもウルフスタイルの要素を出すために、前後のバランスとして前は短く後ろは長くなるよう、きちんとメリハリを出していきます。
・トップは、マッシュスタイルの印象を損なわないくらいの、角を落とす程度のレイヤーを入れていきます。
ロングウルフの切り方
・ロングヘアのウルフスタイルの土台は、ワンレングス〜レイヤーまで幅広く対応できます。
軽めでシャープな印象を出したい時はレイヤーに、重めにしたい時はグラデーションからワンレングスに切っていきます。
・顔まわりは、土台の長さがあるため、高さや幅の範囲は広く設定できます。ウルフスタイルを強調したい時は切り込む幅を広く設定しましょう。
・トップの長さは、ウェイトの位置をどこにするかで変わってきます。ここでもメリハリとつけるためにアンダーセクションと繋げ過ぎないように注意します。
3. 顔形別おすすめウルフカット提案方法
お顔立ちによって、ウルフカットの提案方法が変わってきます。
ウルフスタイルは横よりも縦の印象を与えやすいスタイルになるので、輪郭に合わせての提案方法も異なります。
丸顔やベース顔の人の場合、顔が大きく見えないように輪郭を覆うように顔まわりを設定していきましょう。全体のフォルムも重すぎるよりも、軽い印象をもたせたほうが似合わせやすいです。
一方で面長顔の人に対しては、縦の印象が強すぎると面長が強調されてしまいます。菱形のシルエットをしっかりと作り出すことで、似合わせることが可能になります。
4. まとめ
今回の記事でウルフカットを切るときのポイントが理解できたことと思います。
“土台・顔まわり・トップ”とシンプルにはなりますが、このポイント押さえておくことで基本的なウルフスタイルのカット構成は網羅できます。
またお客様の要望にもよりますが、今のトレンドに沿ったデザイン提案が必要になるので、
“流行りのスタイル”のリサーチを欠かさず行いましょう。
よりウルフスタイルに関して学びを深めたい方は、
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