2023年01月12日

【曖昧を解消】毛量と質感の調整で失敗しないためのセニングカット理論を徹底解剖

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ヘアスタイルを作っていく上で欠かせないのが、毛量調整と質感調整
それを的確に行うためにセニングカット理論を学ぶ必要があります。(すきバサミを使ったカットをセニングカットといいます。)
 
セニングカットは曖昧になりやすく、計算せずに切ってしまうとヘアスタイルがまとまらず、髪の毛の質感がパサつく原因にもなります。
 
しかし、テクニックのある美容師がセニングカットをすると、ストレートヘアでも柔らかく丸みのあるヘアスタイルに仕上げることもできます。
 
思ったより、仕上がりがまとまらなかったり、髪が跳ねてしまった経験はありませんか?
 
髪が収まるのも膨らむのも理由があります。
全てのヘアスタイルを作る上で共通する基礎的なセニング理論を、こちらでは解説していきます。
 
 

1. セニングの役割は毛量と質感を調整すること

セニングのハサミを入れる位置は基本的に根本、中間、毛先の3等分で考えます。
(長さが出てくるミディアムヘアからロングヘアは5等分で考える)
 
根本、中間、毛先それぞれに、
毛量に関係していく部位と質感に関係してくる部位があります。
これらをうまくコントロールすることで、仕上がりのフォルムや日々の扱いも格段に良くなります。
 
 

 
・根本→ボリュームをなくして、立ち上がりをつける箇所。毛が動きやすくなります。
 
・中間→毛が流れる、方向性をつける箇所。フォルムに影響を与えるます。
 
・毛先→毛が馴染む、毛が収まる、レングスに影響を与えます。
 
 

2. 髪の動きをセニングカットでコントロールする

ヘアスタイルを作る上で、しっかりとセニングカットができていると髪を自在に動かすことができます。
 
自在に動かせるということは、的確に毛量と質感の調整ができていることに繋がります。
 
動かない髪を曲げる(動かす)ためには、根元や中間に2箇所の“関節”を作り出すことを意識してハサミを入れていきます。
 
 

 
 
どこにセニングを入れたら曲がりやすくなるか?
曲がる髪を作れると、収めたいところに髪が収まります。
イメージは直線の数を減らすこと。
また、このように切ることで髪の毛の可動域が広がり、スタイルの再現性が高まります。
 
次の章では、根本にセニングを入れる理論を深掘りしていきます。
 
 

3. 根本にセニングカットを入れる理論

根本にセニングカットをする事はタブーだと、
昔のカット理論で教わったかもしれません。
しかし、ヘアスタイルを作るためには、時には必要な行為ということを、改めて学びたいと思います。
 
 

 
 
そもそも、髪の根本が立ち上がらないと髪の毛は動きません。
跳ねる原因や内側に収まらない最もな原因は、根本が潰れているからです。
 
 

根本にセニングを入れると膨らむのか?

根本5〜8センチの位置(長さにより異なる)が膨らむ要因になります。この位置は最も髪の立ち上がりが出て膨らみやすい部分です。
 
①毛流れに逆らってセニングを入れると…
毛流れに逆らうと髪は膨らみ原因になりやすい
 
②毛髪にテンションをかけた状態で根本にセニングを入れると…
実はこれも膨らみの原因になりやすい
 
③グラデーションの角度でセニングが入ると…
グラデーションの角度で入れると毛の立ち上がりが強くなる
 
 

根本の膨らみを抑えるセニングテクニック

どの位置にセニングカットをすると根本の膨らみが抑えられるのか。
それは根本より3センチ以内になります。この位置は根本の支える力が弱まる部分になります。
 
①毛流れに沿ってセニングを入れると…
毛流れと同じ方向に入れることで収まりに変わります。
 
②必ずノンテンションでカットしていく…
ステムを上げすぎたり引っ張りすぎに注意が必要です
 
③レイヤーの状態でセニングを入れる…
必ず、内側で伸びた時のイメージは据えてレイヤー上になります。
 
 

4. 質感を保ちパサつかないためのセニング理論

ヘアスタイルのフォルムを形成する上で、トップセクションにもセニングカットは必要になります。しかし、表面が無用意に切られることで、パサつく原因になるので注意が必要です。
 
基本的に表面は、毛先3分の1の部分のみにセニングカットをしていきます。
ここのポイントとして、表面は逃すようにハサミを入れていきます。
 
 

 
 
リフトアップすることで目でも確認ができ、厚みを取りすぎないでカットをすることができます。
 
 

5. まとめ

セニングカットをする位置を的確に把握することで、パサつきやスタイルのまとまらなさを解消することができます。
 
根本、中間、毛先への考え方や
髪を収めたいのか、動かしたいのか、、、それぞれ意識してコントロールできるとスタイル形成のクオリティは格段に上がってきます。
 
思ったようにヘアスタイルを作るためには、欠かせない技術になります!ぜひこの機会に自身の技術を見直してみましょう。
 
 
よりセニングカットに関して学びを深めたい方は、HAIRCAMP SCHOOL内の「ベーシックカット」にて枝村仁先生が詳しく解説してくださっております!是非チェックしてみてください。
 
 



 
 

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