2021年11月02日
高木先生に学ぶ、重なり方で考える簡単3Dカットの基礎。
先日人生で初めてフリーマーケットに出品しました。
6着ほど売れた売上を元手に、チャリティフリマで爆買いしました。
こんにちは、詩歌です。
さて今回は、2021年10月31日に放送された
「Noah’s Ark 高木伸吾 ─ くの字スライスで、大胆に切るけど、綺麗に収まる!」
の様子をダイジェストでお届けいたします。
若い人のカット離れが進んでいる??なんて話を聞いたことがあります。
今は様々な働き方で”美容師”を楽しむことができるため、局所特化型美容師も少なくありません。
しかし、「全部できて特技を選ぶ人」と「それしかできない人」どちらが広い間口を持ってお客様を得られるでしょうか。
美容室、そして美容師も飽和状態。◯◯特化型美容師が溢れかえっている昨今、私だったら凄まじい情報とキャリアを持った諸先輩型と同じ畑で競争しようとは思いません。
美しくなるために全てのお手伝いができる、お客様のなりたいをなるべく叶えてあげられる、そんな美容師になるためには、カットをしっかりと理解しておくことが大きなアドバンテージになります。
#髪仙人、高木先生のカットは、よくわからない人にもよーくわかる人にも優しい。頭の形と髪をしっかりと理解して、楽ちんに切れるようになる不思議なカットです。
※配信に関しまして、ヘアキャンプでは講師・スタッフの安全に配慮して行なっております。詳しくはこちらをご覧ください。
1. セミナーチャート
・しっかりカットしてた所、そこって、いる?
・細かくスライス取らなくても、綺麗に切れる方法
・均等にすいても、均等にならない時の考え方
・レイヤーを使ったスキカタ
・改めてスリーセクションで考えてみる
・楽しく展開図に触れてみよう!
2. ワンレングスと「く」の字スライス
従来の、ガイドに沿って積み上げていくワンレングスを切っているのにグラボブになったり、謎にみつえりのところだけ穴が空いてしまった経験があります。
そもそも本来ガイドになるアンダーセクションって実はその後めちゃめちゃ削るじゃん〜!!!
なんて思いつつも、ワンレングスの切り方はこれ。
と思って長く親しんできた方法に疑問を抱いたとこはありませんでした。
しかし今回は、これまで複数パネルに分けて切っていたアンダーセクション、そもそもまず1回で切ってしまいます。
ワンレングスは太いスライスで取ったほうが安全かもしれないと言う可能性まで出てきました。
後処理するヘムラインの毛って実は生え癖が出やすくナチュラルシェイプしてもすぐ起き上がってきちゃう。
そんな毛を細かく分けとってガイドにして本当に綺麗なガイドが作れるの?と言う話なんですね。
ワンレングスって実はイングラです。
本では読んだことあるし、習ったような気はしていたけど、目で見てダイレクションをかける方向と切る毛先を考えて、「イングラだ!」とわかると、途端にどのエリアがワンレングスのアウトラインを作っているか理解できるようになって、どこの毛を慎重に切るべきだったか、考えられるようになります。
もうボブに穴は開けない!!
だって3Dで切れるもん。
3. 「く」の字スライスと展開図
大きな声では言えませんが実は、高木先生の「く」の字スライス。
見てると感動するし、分かるのに、私もまだ思い出しながら展開図には落とし込めてません。
なぜかというと、高木先生のカットは縦軸と横軸に合わせて奥行きも使ったカットだから。
積み重なる髪が平面ではなく立体で考えられているのです。
2Dである平面上に3Dを作図するのってとっても難しいですよね。
でも頭は変球体(3D)なので、本来カットは3Dを想像しながら理解するのが最も最適のはず。
不思議と頭でわからなくても、実際に目の前にウイッグを置いて同じようにカットすると自然となにがどこに繋がっているのか見えてきます。
もしわからなくてもこのまま切ればちゃんと切れちゃう。
切れるようになってからプロセスの研究をするのもありかも知れないという気すらしてきます。
4. グラボブと「く」の字スライス
ワンレングスだけでなく、グラボブもこの「く」の字スライスを活用して綺麗に早く切ることができます。
くの字スライスってそもそもなんなの?と言う話ですが、3Dなカット技法で、その特殊なスライス方法で、切るべき場所を正しく判断くするためのテクニックのことです。
なんとこれができればグラデーションと切っては切り離せないステップ(段)をすっかりとなくすことができます。
これさえできればメンズカットにもショートカットにも応用できてしまう…
もうカット全部ができるようになる。
大胆に切れて綺麗に収まるようになるのです。
苦手だったグラデーションの積み重なりが、あっさり切れるようになる。
きちんとベースカットができるとそのあとの質感調整も迷いなくハサミを入れられるようになります。
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