2021年04月29日
英国仕込みの本物のサロンワーク。倉田先生のヘアへのこだわり。
朝晩はまだ冷えますが、日中はすっかり春の陽気を通り越してもう夏が来ようとしています。
体重はというと一向に減る気配がありません。
こんにちは、詩歌です。
今回は2021年04月27日に放送された
「GENUINE倉田 一摩 ─ 不変性と時代性を持った自分にしかできないスタイルを創ろう。」
の様子をダイジェストでお届けいたします。
情報が溢れ、お客様の目も肥え、携帯電話のカメラは発達し、映えスタイリストが量産されている中でどうやって自分を差別化するのか。
伸び悩むフォロワー、独り歩きするSNSのイメージ、自分の発信したビジュアルに付くお客様からの期待。
美容師として働いていながらも“流行”や“イメージ”に振り回されがちな昨今、本当に美容師として大切な事は何なのでしょうか。
今回のセミナーでは、カットの本場イギリスで修行を積んだ倉田先生をお迎えして、ブレない美容師像、そしてその超絶技巧のサロンワークスタイルについて教えていただきました。
今サロンワークで本当に大事なのは何なのか。
倉田先生の名言詰め合わせをお見逃しなく!
※配信に関しまして、ヘアキャンプでは講師・スタッフの安全に配慮して行なっております。詳しくはこちらをご覧ください。
1. セミナーチャート
・デザインカラーのプロセス
・GENUINE秘伝のカラーレシピ
・薬剤選定で大切にしていること
・サスーン式カット
・ワンレングスの正しい切り方
・日本人の骨格への似合わせ方
・無駄のないブロードライのコツ
・エレガント×エッジィの相反するスタイルの両立方法
・好きな事で生きていく力
・この時代を生き残る力
2. デザインカラー
今、これさえできれば生きていけると言っても過言ではないカラーとカット。
同時にこれだけできても売れないカラーとカット。
今日は一度見たらやりたくなる。
一度されたらまたやりなくなる。
そんなデザインカラーを教えて頂きます。
ついビジュアルとしてのクオリティを追いかけすぎて、全体が平均化しているデザインカラーですが、やはりやるからにはその中で他人と同じことをしていては埒が空きません。
一見オーソドックスに見えて目を凝らすとスパイスの効いたデザインを作る倉田先生。
そのアイディアはどこから来ているのでしょうか。
倉田先生のカラーの素晴らしいところは、そのカラーの仕上がりだけではありません。
一回一回のカラーが高い完成度と納得のプロセスの上に成り立っている事はもちろん、毎回のデザインが独立していて、お互いに干渉せず、色落ちと残留まで計算されているところにあります。
カラー時の処理剤の使い方、タイミング、塗布の仕方、そしてレシピに至るまで、剤の効果を最大限に発揮する環境づくりが徹底されいると感じました。
自分の中の定番を作ることも大事ですが、それと同じくらい直感やひらめきも大切に使う薬剤を決めるそうです。
塗布後すでにこんなにもいい感じに発色しているだけでも素晴らしいですし、綺麗にきちっと塗り分けられていてその仕事への美しい姿勢が伺えます。
こんなカラーがしたいぞ!
と誰もが思うわけで、もちろん今回特別にGENUINE秘伝のマーベラスピンク(勝手に命名)のレシピも教えて頂きましたので楽しみにしていてください。
3. シャンプー
シンプルにみんなにカラーが上手くなってほしい。
そのためには何が必要なのかという持論を展開してくださった倉田先生。
そのマインドセットはまさにシンプルで、どのくらいシンプルかというと、倉田先生のカラーレシピくらいシンプルです。
使うシャンプー、使うブリーチ、使うカラー剤の決め手は成分だけではありません。
使用感であったり仕上がりも加味した上でバランスの優れたものを選びます。
発信されているおすすめのレシピや使っている商材、それらを取り入れることもいいことですが、本当に大事なのはシャンプーが色移りしないように流せる丁寧さであったり、きちんと毛の状態を見分けて塗り分けをできる認識力、そしてムラなく塗布できる塗布技術の方なのです。
完璧な薬剤選定をしても、技術が疎かになっていては美しい仕上がりにはなりません。
さてこのなんとも言えないピンク色、みなさんなら何色と名付けられるでしょうか。
4. SASSOON仕込みのカット
すでに相当可愛いのが確認できますが、今回はこのデザインカラーがより輝く、ジオメトリックなカットを見せて頂きます。
カラーが経験とひらめきであればカットはロジックと言う倉田先生。
倉田先生の正確なカットはまさにサスーンの意思を継ぐカットと言っても過言ではありません。
先生にとっての基礎であり、そしてアイディアの源でもあるサスーンアカデミーは、世界中の美容師が学びに集まる美容界のハーバードです。
そこでは技術を始め文化や生活、そして人々についても多くを学ぶことができるそうです。
若いうちにチャンスがあるならば必ず門戸を叩くべきと力強くアカデミーについても教えてくださいました。
いくつかの要素を組み合わせてどんなスタイルでも作ってしまうサスーンカット。
実は日本人の髪にもぴったりだと言うことを知りました。
奥行きが出ずらくハチが張った骨格が多い日本人ですが、今回はディスコネクションを使って
・奥行きが出て骨格が綺麗に見える
・扱いやすいシルエットを作れる
方法を学んでいきます。
カットもカラーと同じく綺麗にセクショニングして自分が持っているパネルはどこの毛なのか、どのくらいの角度で切っているのか把握することが大切です。
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