2021年05月13日

セニングマスター枝村仁の頭の中。多毛でくせ毛が明日から怖くなくなるセニング技術教えます!

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こんにちは!ライターの秋山です!
先日子供と公園に行き、池に続く水路がありました。
僕自身初めて笹舟を作り息子達と笹舟レースを開幕しました。
 
アラフォーである僕が1番楽しんだのは言わずもがな。
水の流れを読み、
笹舟のコンディションを万全に小学生になったばかりの息子達に完勝した少年のようなおっさんは僕です。
 
息子達から勝ちを得て何かを失くした父親は僕ですが何か?
 
 
雑談もそこそこに、本日のセミナーはセニング理論です!
ヤベンジャーズの一員でもあるPATINAの枝村 仁先生。
ヘアキャンプでも何度も出演して頂いており、今までにもセニングのセミナーをして頂きました。
 
今回は「多毛のボブ」という点に置いてセニングの理論解説とモデルカットをして頂きます!
それではさっそく、
 

「PATINA 枝村 仁 ─ 多毛で失敗しないためのセニング理論」

 
のセミナーダイジェストを僭越ながら務めさせて頂きます。
是非最後までお付き合い下さい!
 



 
《枝村仁先生とは?》

 
 
 
※配信に関しまして、ヘアキャンプでは講師・スタッフの安全に配慮して行なっております。詳しくはこちらをご覧ください。
 
 
 

1. セミナーチャート

☑️こんなことが学べます

・多毛のどこを減らすのか
・ショートボブの多毛の人の減らし方
・どこを減らせばボリュームは収まるのか
・どこを削れば髪は動くのか
・セニングでパサつく原因解明

 
 
 

2.セニング理論解説

 

 
まず最初にこちらの7つの項目を整理して頂きます。それぞれを理解することで何となく量を取るだけのセニングを卒業しましょう!
中でもセニングの役割を知っておくことは必須です。
ただ梳いてボリュームを無くすだけの道具ではなく、立ち上がりをつけたり毛流れをつけたり、毛先を馴染ませたりと様々な用途があります。
 
立ち上がりをつけるのと、ボリュームを無くすのは全く逆のことです。セニングで両方の働きをさせられるのはどの場所にどう入れるのかで全く変わってきます。
 
例えば立ち上がりをつけたいなら根元から少し空けた所にグラでセニングを入れますし、
ボリュームを無くしたいのであれば根元の頭皮に近い位置でレイヤーに入れれば逆の働きをします。
 
このようにどこに入れたらどうなるのか、一つ一つを理解しながらセニングを入れることが大切だと枝村先生は仰います。
 
ただセニングを入れるのではなく、
一回一回のセニングの意味や目的を考え一回一回に責任を持つということを普段から意識しているそうです。
 
確かにセニングはカットの教育カリキュラムにも入っていないことが多く、最初は感覚でやっている方がほとんどだと思います。
 
こうして言語化して頂くと分かりやすいですし、めちゃくちゃ奥が深いですよね!
序盤からセニング沼にハマりそうです。
 
他にも、パサつかないセニングの入れ方や根元からセニングを入れる考え方など目的と用途に合わせたセニングについても解説して頂いていますので、まずは理論解説をしっかりと頭に入れて整理していくことをオススメ致します!
 
 

3.モデルカット〜状態分析〜

 

 
続いてモデルカットです。ビフォーを見て頂くと分かると思うのですが、とても量が多く少し緩やかなクセもあります。
 
これをただ重いと感じる所を梳いていくだけだと余計にシルエットが膨らむことも考えられます。
枝村先生の「思考しながらのセニング」は必見です。
 
前項の理論を頭にイメージしながらモデルカットを見ていきましょう。
 
まずは、現状がどうなっているのかをしっかりと見ます。
見るポイントは、
 
「クセの出かた」
「毛流れ」
「どこが軽くなっていて、どこが重いのか」
 
などを目で見て触って感じる。
こうして分析しながら自分がどこにハサミを入れていけば良いのかを切る前にイメージします。
 
一流のロッククライマーは筋肉任せにガシガシ登るのではなく、
まずは岩肌を見てどのルートで行きどちらの足からスタートするのかまで道筋を立てます。
 
カットも同様に、引き出したパネルに対してただセニングを入れるのではなく、全体をイメージしてから入れていきます。
そうすることで動きを出したいゾーン、ボリュームを抑えたいゾーン、曲げたいゾーンとパネル毎の積み重なりが最終的な収まりの良さに繋がっていくわけです!
 
 

4.ベースカット

 

 
ベースカットは毛先の軽くなっている所を切って収まりの良いボブを目指して切っていきます。
枝村先生は基本的にベースカットはウェットで切り、セニングはドライで切ることが多いそうです。
 
最初の理論解説で仰っていた髪の毛の落ちる位置が20cmより短くなると浮きやすくなる、ということを踏まえてベースカットも切っています。
 

 
毛先はグラで収まりを良くしているのですが、表面に近くなってくると20cmよりも短くなる為、
自然に落ちる位置で切ってもしっかりとグラに収まります。
 
髪の毛の構造上、短くなると浮きやすくなるという性質を理解していないと、
狙っていないボリュームが出たり、切り過ぎてしまう原因になってしまいます!
 
この項でも感覚じゃなく理論を言語化する大事さを学びました!
 
ベースカットもあっという間に、ドライに入ります。
セニングを入れる前のドライは基本的にハンドブローのみで、ドライの状態でクセがどれくらい出るのかを見るそうです。
 
そのクセや毛流れに合わせてセニングを入れる為ですね。そういった部分も注目してセニングを見ていきましょう!
 
 

5.セニング

バックからセニングを入れていきます。
モデルさんもそうですが、比較的襟足は浮きやすく、強い毛流れがある方が多いと思います。
 

 
こういった部分は必ずクセや毛流れに合わせてセニングを入れていきます。
そうすることでより収まりが良くパサつかなくなるそうです。
 

 
そしてこちらはハネてしまう位置です。
ハネてしまう原因は根元に動きがないから。
 
パネルを浮かせてグラでセニングを入れることで、根元から立ち上がりがつき動くようになります。
枝村先生がよく仰っている、曲げる為に関節を作ってあげるというやり方です。
 
このセニングの項は今挙げた、ハネないやり方、パサつかないやり方の他にも
・ハイライトのデザインを壊さない入れ方
・根元への入れ方
・襟足の収まるセニングの入れ方
 
などなど内容盛りだくさん!
 
ポイントは上記のような狙いに対してどう入れるのかを結びつけて見るとよりわかりやすいと思います。
 
セミナー中にたくさんの質問にもお答え頂いていますので、自身と同じ悩みや疑問もあるかもしれません。
僕自身セニングに対しての理解があまり無かったので頷きが止まりませんでした!
 
 

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