2020年12月04日
再現性4割でもキマる!メンズカットでファンを作る大月流カット&スタイリングの極意を一挙公開
今回は12月2日に放送された
「DIECE 大月ショウ – 再現性4割でもキマる大月流メンズショートスタイルの作り方 ~カットからアイブロウ・フィニッシュワークまで全公開~!」
の様子をTamariがダイジェストでお届けします!
数多くのサロンが乱立する美容業界の中で生き残るためには、沢山のお客様にリピートしてもらいファンになっていただくことが最重要課題だと感じます。
【新規客ではなく固定客】
この考え方はいつの時代もぶれることはありません。
さて、今回対象となるのは男性のお客様。
男性がリピートする理由はどこにあるのか、それはずばり、カット後の変化と次の日からの再現性の高さではないでしょうか。
アイロンを使う技術・ワックスの扱い方、以前に比べると知識も技術も持った方が増えてきているように思いますが、まだまだ慣れない、毎日同じようにやるにはハードルが高いというお客様が大半だと感じます。
タイトルにもあるように今回は、なんと再現性4割でもキマるメンズショートです。
しかも、カットのみでなくアイブロウから・フィニッシュワーク、自宅でのスタイリング方法の伝え方まで一挙公開のスペシャルなセミナーとなります。
お客様が自宅でも簡単に、しかもバリエーションの違うスタイルを作ることができたとすればカットに対しての満足度、スタイリストへの信頼度があがることは間違いありません。
今回の講師である大月先生は、月に400人を超えるお客様を担当、その中の8割を超えるお客様がリピートを希望するメンズカットのスペシャリスト。
絶対に似合わせるカットの技術と共に、お客様がまた来たくなるカウンセリング、フィニッシュワーク、自宅でのスタイリング方法まで実演・解説していただきました。
メンズのお客様へのアプローチが圧倒的に変わるセミナーです。ぜひじっくりとお楽しみ下さい。
※配信に関しまして、ヘアキャンプでは講師・スタッフの安全に配慮して行なっております。詳しくはこちらをご覧ください。
1. セミナーチャート
・ブラントカット
・メンズアイブロウ
・フィニッシュワーク
・リピートを左右するお客さまへのスタイリングの伝え方
まずは今回のモデルさんのbeforeの状態をご覧頂きます。
前回のカットから2ヶ月が経過し伸びきってボリュームが出ている状態です。
今回は、余計なところを全て切り落としてシャープな毛先を作っていきます。
2. 刈り上げ
刈り上げのスタートはブロッキングをしっかり取っていくことから入ります。
ここで波打つことが絶対にないようにフロントからバックまでをV字にぴしっと取っていることに注目。
刈り上げの高さは左右均等になるように綺麗にとれるまで何度もしっかりこだわって取ることが重要です。
ブロッキングが綺麗に取れたらサイドからまずは5mmで刈り上げていきます。
今回のモデルさんは、写真の部分がへこんでいるのが特徴です。
お客さまによってへこんでいたり、出っぱっていたり様々。
サイドは正面からみて真っ直ぐ縦に刈り上げることがポイントになります。
サイドを落としたら後ろの刈り上げに入ります。
後ろは、バリカンを入れる際は襟足から角度を入れたら手首を返さずにそのまま真っ直ぐ上に上げるイメージで。
お客さまによって生え方、生え癖が違ってくる部分なので、しっかり削っていきます。
入口を削った後は、コームを使用し出てくる部分を削ってグラデーションを作ります。
大月先生は彫刻家になったような感覚で、とにかく刈り上げの精度にこだわって削っていきます。
どこまでこだわって繊細に刈り上げることが出来るかで仕上がりが大きく変わってくるため、ここの部分はこだわりを捨てずに施術をして頂きたい部分です。
3. ブラントカット
大月先生のカットはまずレザーでアウトラインを削いでいきます。
まず後ろは、刈り上げで作ったガイドに合わせて上を削ぎます。
サイドは前にずらしたときのイメージを作り長さをしっかりと定めてからそぎ落としていきます。
お客さまの毛先が既にすいてある状態での来店の場合は、少し長めに設定していかないと毛先がすかすかになってしまうため注意が必要です。
両サイドをそぎ落としながら左右のバランスを丁寧に確認して左右対称になるように削いでいきます。
刈り上げと同じようにしっかりこだわって合わせていくことが重要です。
前髪はセットで立ち上げたときの長さをイメージし、真ん中でガイドを作ったら、先に切ったもみあげ周辺の長さと繋げていきます。
今回のショートスタイルは、写真のようなおかっぱの状態が綺麗に切れないと最終的にかっこいいスタイルは作れません。
まずはこのおかっぱの状態を目指して削いでいく必要があります。
おかっぱの状態まで完成したら上の方をカットしていきます。
トップの長さを決めて引き出す角度を全て90度で繋げていきます。
真ん中のガイドを頼りに縦スライス、横スライスで切り進めます。
おでこの端から頭頂部に上がる延長戦が薄くなっていたりするお客さまもいるのでこのラインは慎重に切り進める必要があります。
ゴールデンポイントもしっかりと削ることがポイント。
レディースのカットと同じようにボリュームを出してくびれを作るイメージでカットをすると、メンズは1ヶ月もしないうちに下ぶくれが出てスタイルが決まらなくなるため、しっかりとカットしてとることが重要です。
耳上の中段も同じように頭皮から90度で引き出して1周ぐるっとカットします。
長さを合わせてカットが終わったら、セニングを入れていきます。
まずは刈り上げの入口のところから根元・中間・毛先に一発ずつセニングを入れます。
並行にとって並行にいれる、根元からいれていく。
ここがレディースとの違いです。
サイドも同じように並行にとってスライスを取りますが、より束感を出したい方は縦にセニングを入れていきます。
前は縦には入れずに横にしっかりとセニングを入れて重さを調整します。
最後はつむじ周りに縦スライスで根元からセニングを入れます。
ここまでくると重さも取れ、毛先にずれをつくることができます。
カット終了後は、トリマーを使用して、もみあげを三角形に、耳上、襟足を綺麗に整えて、よりスマートな印象に。
この部分の処理をしっかりと行うことがスタイルを仕上げることはもちろん、お客さまの満足度アップに繋がります。
ドライ後のスタイルがこちら。
この状態で触ったときに重たいところを確認して毛先にセニングを入れて調節します。
刈り上げとのつなぎ目もぼかして全体に軽さを出したところでカットは終了となります。
4. メンズアイブロウ
メンズショートの場合は、前髪を立ち上げることで、顔周り・まゆげの部分が出るため、まゆげの処理も重要です。
しかもサロンで綺麗にしてあげるだけではなく、お客さまが自分でも手入れが出来るように提案をすることが必要になります。
まずは眉間の部分、眉毛の入口をまっすぐ落とします。
眉毛の下の部分も真っ直ぐに落としていきます。
眉毛が長いお客さまの場合は、コームで出てくる部分を切って余計なところは落として調節。
カットだけでなくアイブロウ整えることで、印象ががらっと変わることに加え、客単価アップにもつながります。
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