2023年09月20日
【美容師必見】2023年トレンドのレイヤーカットの切り方2パターンを徹底解説
美容業界は常に変化し続け、その変化に対応するためには新しい技術やトレンドに敏感であることが不可欠です。
カットの部門では、2023年の美容トレンドの一つとして「韓国ヘア」を表現する「レイヤーカット」が注目されています。
さらにレイヤーカットの応用として、顔まわりのカットに焦点を当てた「リフトレイヤー」の切り方も人気があります。
デザインと機能性に優れたこれらのカット方法は、多くのお客様の要望を満たす可能性があります。
今回はロングヘアに対応できる切り方を紹介します。ぜひこの機会にスキルを高めていきましょう。
Q. そもそもトレンドの「韓国ヘア」を求める女性像は?
韓国ヘアは別名“オルチャンヘア”とも呼ばれ、大人かわいいスタイルが支持を集めています。
また、韓国ドラマやKPOPアイドルの髪型に憧れて思わず真似する人も多いです。
大人っぽくありたい、色気が欲しいと感じる20代~30代女性に特に人気です。
よりペルソナをイメージして考えると、例えば……
大人っぽく色気の欲しい20代女性。ファッションはモノトーンでボディコン等セクシーな服装を好みます。
小物はハイブランドをあわせて持つことが多いです。休日は表参道や銀座でアフタヌーンティを楽しまれます。
このように、女性像をイメージしていきます。
Q. どんな時にリフトレイヤーを使うと喜ばれるか?
レイヤーカットをする際、特に重要なのが顔まわりです。ここでリフトアップ効果のあるリフトレイヤーを使うことで、フェイスラインを引き締め、お顔立ちをスッキリ見せる効果があります。
日々のライフスタイルで結ぶことの多い方には、“後毛”にリフトレイヤーの効果が反映されるので、安心して結ぶことができます。顔まわりに影響するこのリフトレイヤーの技術は、ボブ〜ロングまで幅広く多用することができます。
1. レイヤーカットの基本的な定義と魅力
レイヤーカットは、髪をさまざまな長さのレイヤー(段)に分け、それぞれのレイヤーが自然に絶妙な重なりを持つようにカットする技術です。
これにより、髪に動きと軽やかさや抜け感をもたらし、スタイリングの幅を広げることができます。
レイヤーカットは髪に立体感とボリュームを与え、フラットな印象を脱却させます。
また、長さを保ちつつ髪を軽くするため、スタイリングがしやすく、日常のメンテナンスも楽です。
さらに、さまざまな髪型やテクスチャーに適用でき、顔の輪郭を引き立てる効果も期待できます。
2. 2023年のレイヤーカットスタイル
2023年の流行のひとつとして、根強い人気を誇っているのは「韓国ヘア」です。
日本で流行っている一般的な韓国ヘアは、毛先にボリュームがあり、表面にレイヤーが入ったくびれのあるAラインの巻きスタイルです。
また、リフトレイヤーというリフトアップ効果のあるレイヤーカットのデザインもあります。
こちらでは、ロングの韓国ヘアのレイヤーカットの切り方と、リフトレイヤーの切り方を解説していきます。
韓国ヘアをデザインするレイヤーカットの切り方
韓国ヘアがお客様からオーダーがあった際、まずすべきことはボリュームゾーン(ウエイト)の高さをどの位置に設定していくかを考える必要があります。
コテ巻きなどでスタイリングをした時に、ボリュームが欲しい部分に、的確にレイヤーを入れていく必要があります。
韓国ヘアは厚みのある髪型なので、ブラントカットでベースに厚みをつくります。そこを踏まえ、より効果的な部分にレイヤーを入れていく必要があります。
特につむじ周りの、1番トップの部分にはレイヤーが必須です。
(下記画像のピンク色部分)
そして、韓国ヘアの肝になるのはフェイスラインです。
顔まわりの髪は流しやすいようにレイヤーを入れていきます。スライドカットで、滑らかな質感を出すようにカットすることがポイントになります。
セニングは、ベースゾーン(アンダーセクション)には厚みが残って欲しいので、軽くしすぎないよう注意します。
ムーブゾーンは動きが出やすいようにセニングで軽さを表現していきます。
仕上がりはこちらです。
韓国ヘアは複雑に見えるようで、とてもシンプルな工程で着ることが可能です。
また、必要以上にレイヤーを多用しないので、パサついたり、まとまらないことはありません。
お客様も再現しやすいデザインを作ることが可能です。
この切り方をより詳しく学びたい方は、
こちらのセミナーをご参考ください。
リフトレイヤーの切り方
改めて、リフトレイヤーとはリフトアップ効果のあるレイヤースタイルのことをいいます。
髪を結んだ時にも顔まわりに落ちるレイヤーがあることでフェイスラインを引き締め、
小顔にみせる効果があり人気のレイヤースタイルをさらに今っぽくしたスタイルです。
前髪はこめかみが隠れるかつ浮かないベストな位置で分けとります。左右のバランスは上から見て確認します。
前髪の長さ設定は立ち上げも含めたカールも想定し、
質感調整やレイヤーを入れることでも短くなるので2~3センチ長めにカットします。
リフトレイヤー最も大事なポイントの顔周り。
顔周りをいかにかわいくつくるかが成功の鍵です。
・角の取り方
・質感や毛量の合わせ方
・髪と髪のつながりに関して
前髪や顔まわりだけでも沢山のテクニックを凝縮させます。
リフトレイヤーでデザインしたスタイルはこちらです。
こだわりの詰まったこの切り方は、記事だけでは伝わらない部分があります。
詳しく学びたい方は、こちらも併せてご覧ください。
3. まとめ
この記事では、2023年トレンドのレイヤーカットの切り方を紹介しました。
デザインと機能性を兼ね備えたこれらの切り方は、多くのお客様の要望を叶える技術です。
それはまた、デザイン自体は流行り廃りがありますが、レイヤーカット自体は時代関係なく多用でき、きちんと身につけていく必要があります。
ぜひお客様に最高のサービスを提供するために、実践する機会を逃さないようにしましょう。
改めて、今回参考にしたセミナーはこちらです。