2023年03月29日

【美容師必見】種類別バレイヤージュのやり方のポイントを徹底解説!

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こちらの記事では、種類別のバレイヤージュのやり方とポイントを解説していきます。
綺麗なグラデーションカラーを実現するバレイヤージュ。美容師の皆さんお客様からオーダーされた時、自信を持って再現できるでしょうか?
バレイヤージュのポイントは、境目を自然なグラデーションをつけるために、しっかり手法を使い分けていくことが大事になります。やり方を改めて理解し、お客様に提供していきましょう。
 
 

1. バレイヤージュとは

そもそもバレイヤージュとは、フランス語由来で“ホウキで掃く”という意味です。
トップから毛先に行くにつれ、明るいカラーが広がっていく、まさにホウキで掃いたような自然なハイライトとグラデーションの良さを合わせたようなデザインで作られるヘアカラースタイルです。
「ハイライト」のみの場合、仕上がりがトップから毛先までスジが同じ量ある状態になります。
施術も比較的手軽で簡単なのですが、仕上がりは陰影がついていないため、強い印象になりやすいです。
自然なグラデーションのつながりでデザインしたい場合、バレイヤージュの手法が必要になってきます。
 
 

2. 種類別バレイヤージュのやり方のポイント

バレイヤージュには大まかに分類すると5種類、細かく分類すると50種類以上の技法があります。
それらを組み合わせることで、様々なスタイルに対応できるようになります。
その中でも今回は「ラインバレイヤージュ」「バックコームバレイヤージュ」「エアタッチバレイヤージュ」を使った技術を解説します。
 
 

ラインバレイヤージュのやり方

ラインバレイヤージュはパネルを前後に引き出し、角度によってコントラストをつける手法です。
ラインの種類は大きくIライン、Vライン、矢印(3本ライン)の種類があります。
・パネルの角度だけでコントラストを作れる
・必要な箇所にしっかりとしたコントラストを出せる
といったメリットがあります。
 
デメリットとして、
・ブリーチとの境目がハッキリと出過ぎてしまう
・ぼかしていくことが難しい
・バレイヤージュ後のデザインチェンジの幅が限られてくる
いった点があげられます。
 
 

 
 
やり方として、毛量にもよりますが2~3センチ幅でスライスを取り、前や後ろに引き出して角度をつけてブリーチを塗布します。
ここで、I字かV字か矢印(3本ライン)を好きなライン感で作っていきます。根元付近から塗布することで、より立体感を持ったデザインを作ることができます。
ディバイディングラインがはっきりと出ないように、塗布量を工夫したり
スポンジで塗布することもおすすめです。
 
 

バックコームバレイヤージュのやり方

バックコームバレイヤージュとは、逆毛を立ててパネル内の髪の毛を根元に押し込みボカす手法です。
・時間短縮し素早く塗れる
・継続したデザインの構築が可能
・カットに依存しないでカラーが可能
といったメリットがあります。
 
一方で
・切れ毛を誘発する
・逆毛が絡まりやすい
・ブリーチ以外の間塗りができない
といったデメリットもあります。
 
 

 
 
やり方として、パネルを引き出して逆毛を立て、逆毛以外にブリーチを塗布します。逆毛の量によって、
ブリーチ部分の幅をコントロールしていきます。
ここで、逆毛の根元への押し込みが弱いと、既染毛やブリーチ毛にも薬剤が付いて切れ毛の原因になります。
ブリーチをしながら同時進行で暗い部分を作っていくことはできない技術になので、押し込む毛は地毛や既に暗めのトーンであることがオススメです。
 
 

エアタッチバレイヤージュのやり方

エアタッチバレイヤージュとは、ドライヤーの風を当てて短い髪を飛ばし、明るい所、暗い所を分けて同時にブリーチと暗めのカラーを進める手法です。
・最大限ボカすことができる
・ブリーチ塗布と同時にコントラストも作れる
・流す際に絡まりずらい
といったメリットがあります。
 
逆に
・カットの要素が大事
・時間がかかる
・バレイヤージュ後のデザインチェンジの幅が限られてくる
というデメリットもあります。
 
 

 
 
やり方として、カットのセニングで比率に沿った毛量調整がまず必要になります。
2~3センチ以内(幅が広すぎると毛が風で落ちません)の幅のパネルを引き出し、比率を基にドライヤーで髪の毛を落としましょう。落とした髪をダッカールで固定し、パネルにブリーチを塗布します。
ここでのポイントは、事前に“ストレートアイロン”を全頭に施しておくことです。毛流れが整うことで、ドライヤーの風で毛が落ちやすくなります。
 
 

 

今回の参考セミナーはこちら
 
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4. バレイヤージュでのオンカラーの方法

オンカラーでは薬剤で中間をぼかす塗布の仕方や、極力コーミングをしない塗布の仕方がポイントになります。根本、中間、毛先の薬をそれぞれ分けることで、オンカラーでの色ムラを防ぎます。
バレイヤージュは全頭2色で抑えるのが綺麗に見えやすく、バランスも良いです。
仕上がりで3色以上になってしまうと、それだけでムラに見え、褪色後も綺麗に維持することは不可能です。
 
まずはブリーチで作ったベースデザインの根元を塗布して、境い目をぼかしていきます。
この時意識するのはいかに“毛先を汚さず”に塗布していくか。
一つのパネルを塗り終える毎に、必ず手をキレイにしてから次の作業に移ります。
  
また、ベースデザインの比率を少し下げることで最終的な仕上がりをイメージしていきます。
後々この下げたベース部分は毛先の薬剤とオーバーラップさせて中明度にさせます。
 
 

 
 
毛先はとにかくスピーディーに薬剤を置いていきます。理由としては最初に暗めの色で根元を塗布している為、その薬剤が酸化し始めてしまうと薬剤が混ざらずに境い目がぼけなくなってしまうからです。
 
境い目は無く根元から中間、毛先へとじんわりと色が溶け込むように馴染むことを意識して塗布していきましょう。
 
 

おすすめレシピ紹介

バレイヤージュの仕上がりで避けていきたいことは、根本の境界線つまりディバイディングラインがはっきり出ないようにすることです。
そのためには根元のオンカラーがとても大事。その上での使っていくレシピはトーンの低いものを選定していきましょう。
具体的には5~7Lvくらいのトーンで、アッシュ系orモノトーン系:ブラウン:ヴァイオレット系を組み合わせてディバイディングラインをしっかりとボカします。(目的色:補正:補色)
この時白髪も染まるブラウンを使用することで、馴染みやすくなります。
配合比率も20%以下に抑えれば残留色素も気になりません。
 
OXの選び方ですが、1.5%を使用する方が発色が遅く色が沈みにくいのでおすすめです。
 
そこから毛先の薬剤選定は、ブリーチの抜け具合に合わせて目的色:補正:補色を意識して薬剤選定をしていきましょう。
 
 

5. バレイヤージュでやってはいけないこと

ブリーチ塗布をする際に、絶対にやってはいけない事はパネルをクシャクシャにしてホイルで包むことです。
これをやることで、次のステップである追いブリーチの塗布が難しくなります。
またホイルを折ることによって折り目の箇所だけブリーチの上がりが悪くなるので、出来る限りホイルに折り目はつけないようにするといった点に注意が必要です。
 
また、コーミングしすぎも要注意です。無理にコーミングしすぎると髪に必要以上に刺激が加わり、ダメージしてしまいます。
 
 

6. まとめ

まだまだ人気のデザインである、グラデーションカラー。
そのグラデーションカラーを叶えるために必要な方法がバレイヤージュになります。
ハイライトとは違った表現ができることを理解し、デザインに合わせて狙って使い分けられるといいですね。
お客様の“なりたい”を叶えていくために、引き続き技術のバリュエーションをアップデートしていきましょう。
 
 

 
 
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