2023年02月06日
失敗しないハイライトの入れ方徹底解説!トレンドや派手すぎないハイライトスタイルもご紹介!
美容師のみなさんはハイライトを入れる際、失敗しない為にどう工夫して施術されておりますか?
デザインも多種多様で頭を悩ませている人も少なくないでしょう。
今回は、そんなハイライトを入れる際に失敗しないための方法をお伝えします。
また、お客様の要望もさまざまにある中で、デザインのタイプ別の入れ方のコツも紹介します!
オーダーに合わせて、基礎から応用までの情報をギュッと詰め込みました。
髪を傷ませることなく、簡単にハイライトを入れる方法を徹底的に解説しますので、ぜひ参考にしてください。
1. 具体的なハイライトの失敗例
美容師を続ける中で、どうしても失敗してしまうこともありますよね。
そんな中、ハイライトで失敗を経験された方も多くいるのでは?
そこで、ハイライトの失敗について深掘りしてみます。
経験値が多くある方も、これからハイライトにチャレンジする方も
リスクヘッジの一つとして参考にしてみてください。
イメージしたデザインにならない3パターン
まず一つ目が、ハイライトが目立ち過ぎてしまったり、逆に馴染み過ぎてしまうケース。
ハイライトでデザインを作る時
チップ(明るくなる部分)の太さのコントロールが重要です。
チップのコントロールが出来ていないと、
目立ち過ぎてしまったり(チップが太い)、逆に馴染みすぎてしまいます(チップが細い)。
次に、希望の色を出せないケース。
原因として、ハイライト部分(ベースの色)をどこまで明るくしておくかが、その後のオンカラーをした時の発色に影響します。
ブリーチを使うハイライトもアルカリカラーで表現する場合も、同じことが言えます。
最後に、「根本が黒い」という失敗のケース。
デザインによって、根本から明るくしたいのか、根本をあえて暗くしていくのか方向性にもよります。
自分の狙ったデザインにできるかどうか。そのためには、ホイルの扱いが重要になってきます。
 
特にブリーチ剤を使う場合、オーバースペックで髪を必要以上に傷ませてしまうことがあります。薬剤の選定、施術時間に注意が必要です。
また、ブリーチ剤をつけている髪に対して、ホイル等を絡ませて引っ張り外的ストレスを与えると、当然ダメージしていきます。
髪の状態をカウンセリングでしっかり把握し、適切な施術が必要になります。
2. ハイライトで失敗しないための方法
大事な条件として、【まずはなりたいハイライトデザインをしっかりと決めること】が重要になります。
つまり、カウンセリングです。
お客様との意思疎通をして、大枠“派手にしたいかorナチュラルにしたいか”という部分から、色味の選定を行っていきましょう。
また、髪の長さによっても見え方は変わってきます。
ショート〜ロングまで、それぞれどこにどうやって表現していきたいか、
どんな雰囲気を望まれているか確認していきましょう。
3. オーダー(タイプ別)に合わせてのハイライトテクニック
コントラストをハッキリとつけた外人風デザインや、ナチュラルなデザイン、最近では白髪をぼかすためのハイライトも流行っております。それぞれどのようなテクニックを使われているのでしょうか。
それぞれのハイライトテクニックの特徴を比べてみました。
コントラスト強くパッと目を引くハイライト(外人風)
コントラストをつけていく時に、デザインの主役になるのは髪の表面になります。
そこで、表面のハイライト施術に全神経を集中させていきます。
この時、球体である頭に対しどこの髪の毛がどこに落ちていくのか?
そこの確認をしっかりと行いながらチップを取ります。
コントラストをはっきり出していく時のスライスの幅は3センチくらい(深め)。
チップも太めに取りながら塗布量をしっかりと乗せて、薬の効果を出していきます。
多くの場合、ホイルワークはアンダーセクションから行うと習っているかと思いますが、デザインのポイントをきちんとおさえるために、表面からスタートさせることも時には必要です。
コントラストのハッキリ出たハイライトが、ワンランク上のおしゃれ感を演出しております。
【参考セミナー】
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PEEK-A-BOO 阿藤俊也 ─ コントラスト強くパッと目を引く!〜ラインハイライト徹底解説〜
オトナ世代の魅力を引き出すナチュラルハイライト
髪の状態や履歴にもよりますが
髪のダメージを考慮して、乾燥を防ぐためにウェット塗布をしていくという一工夫を行います。
チップは“やや細め”で馴染みやすく、しかし効果的にハイライトを出したいので“深め”にスライスは取っていきます。
このチップをとる部分がポイント。どこにハイライトが欲しいのか、その部分でチップを取ります。
根本からとっていくのではなく、“中間から毛先”でチップを取る。
お客様の毛量にもよりますが、デザインが表れてくる部分にしっかりとハイライトで表現できるようにしていきます。
そして表面付近こそ、馴染ませるために“細めに、繊細に”チップをとっていきましょう。
ナチュラルで上品な仕上がりです。仕事の兼ね合いやオトナ世代にピッタリなハイライトです。
【参考セミナー】
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河内 和彦 ─ オトナ世代の魅力を引き出す効果的なハイライト『河内流カラーブレンド術』初公開‼︎
脱白髪染めハイライト
脱白髪染めハイライトでは、“悩み訴求ゾーン”と“デザインゾーン”の大きく二つでハイライトの塗布方法を分けていきます。
今回ショートヘアの場合、
バックセクションのアンダーは髪がかぶさってくることから、白髪が気になるというより、“デザインがどうなっているか”が大事なゾーンになってきます。
ですので、チップも太めにハッキリとハイライトを出していくことを意識します。
逆にオーバーセクションや、フロントに関しては悩み訴求ゾーン。
白髪なのか、ハイライトなのかわからないくらい細かく入れていくことで
自然に馴染ませていきます。
細かいハイライトを入れているので、ホイルの枚数も他のデザインに比べると多くらるでしょう。
白髪もぼけて、とてもナチュラルな仕上がりになってます。
【参考セミナー】
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マツダマサナリ – 全国で新規単価 33000円超え! ”NEW 脱白髪染めハイライト”
4. まとめ
お客様がヘアスタイルを楽しんでもらうために、美容師の提案力一つで生活が豊かになることもあります。
そのツールの一つがハイライトの技術。
十人十色のオーダーがある中で、どのような選択ができるか。
ハイライトという技術にも沢山のやり方、考え方があると理解できたかと思います。
引き続き、学びを深め技術力と提案力を身につけていきましょう!
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