2023年05月17日

ミルクティーベージュの作り方徹底解剖!おすすめレシピも解説!

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お客様からオーダーの多い透明感のあるミルクティベージュ。
アジア人特有の赤みを抑えることで、欧米人のような柔らかい質感に見せることができるのが人気の理由です。
 
お客様に「ミルクティーベージュにしてほしい」とオーダーをされて、自信を持って提案できますでしょうか?
 
この記事では、ミルクティベージュに関しての理解が不十分と感じる方に対し、
作り方や具体的なレシピについて解説します。
 
 
 

1. ミルクティーベージュとは

ミルクティー色にベージュ色が混ざり合った色味で、日本人の肌に馴染みやすい特徴があります。
  
もう少し因数分解して考えてみます。
  
そもそもミルクティー色というのは
無彩色である白色と、茶色が混ざり合っている色のことを指します。
  
そして、そこにほのかな黄色が混ざることで
ベージュ感を出すことができます。
 
 
 

ミルクティーベージュの明度、彩度、色相の考え方

“明度、彩度、色相”に焦点を充てて紐解いていきます。
 
 

 
 
●明度は高めに設定
ミルクティーベージュにはいろんな明度があります。
もちろん、ここの定義は曖昧になってきて、お客様の意向を聞いてからの施術をします。
 
高明度だとホワイトミルクティーベージュに
中明度だと茶色が多めの中明度ミルクティーベージュの仕上がりです。
 
●彩度は低めに設定
彩度はグレイに寄っている色なので、低めという判断をします。
そこに黄色がふんわり乗っかっている色です。
 
●色相はやや黄色よりの色相
ベージュを表現する時には、少し黄色みが必要です。
 
ミルクティーベージューはすごく人気でトレンドの色。
ニュアンスの違いで色んなバリエーションもあります。
 
紫寄りの色だったらラベンダーミルクティーと呼んだり
青みよりのお色はブルージュと
マットよりのベージュはオリーブベージュという表現ができます。
 
そうした中で、ミルクティーのお色は“日本人の肌に合いやすい”。
黄色人種のため肌馴染みが良く、年齢も幅広い層にアプローチが可能な色です。
 
 
 

2. ミルクティーベージュの薬剤選定

ミルクティーベージュの薬剤選定は目的色、補色、補正
 
この3点を抑える事で失敗のない薬剤選定をすることが可能です。
 
 

 
 
例として18Lvの“ブリーチのみ”したベースを想像してください。
 
18Lvともなると、少しくすませるだけでミルクティーベージュにすることができます。
そうなった時の目的色は、くすませるためのモノトーン系の色を選択。
ベースの黄色の量で補色が決まってくるのですが、パープル系の色で黄色をおさえます。
 
髪の状態によっては、前の施術で寒色系の色味を入れてたりすると
緑によったベースになっているケースもあったり。
そういう時には補色のピンクを入れると打ち消してくれます。
 
 

ミルクティーベージュの作り方

こちらでは、17.5Lvのベースに対してのミルクティーベージュの作り方を紹介します。
 
ーやり方は大きく3通り
 
①目的色(なし)×補色(パープル)
→黄色を消し、無彩色に近づる方法。彩度を下げて、透明感、明るさは残るやり方。ベースに影響を受けやすく、ムラが懸念されます。
 
②目的色(ベージュ)×補色(パープル)×補正(ブラウン)
→明度と彩度は下がり、ムラにはなりにくい利点がある。しかし、ブラウン味を帯びやすいやり方です。
 
③目的色(ベージュ)×補色(パープル)
→目的色と補色を組み合わせる王道のやり方。ここが透明感もムラも少なく染めていける考え方です。
 
最後の③が特に“失敗しにくい染め方”です。
 
 
●ブリーチをしたくないお客様へのミルクティーベージュの作り方
 
“目的色(なし)×補色”のやり方を選んでいきます。
 
目的色はないのですが、リフトはしていきたいのでライトナーを選択します。
 
補色は、ベースが赤みを帯びた色だったら“ブルー”を
黄色味を帯びていたら“パープル”を
を使用しベージュを作ります。
 
 
このように、ミルクティベージュの失敗しない薬剤選定の考え方は、HAIRCAMP SCHOOL内で山崎先生の「新ヘアカラー薬剤選定入門」にて学ぶことができます。
 
 

新ヘアカラー薬剤選定入門
 

 

 
 

3. ミルクティーベージュのレシピ紹介

より具体的なレシピを、過去のセミナーを振り返り参考にします。
 
●佐藤 浩一 ─ ブリーチワーク徹底攻略。まろやかベージュの作り方
●伊藤 竜 ─ “外国人風シアミルクティーカラー&似合わせカット術”
 
こちらのセミナーで使用したレシピを紹介していきます。
 
 

パターン1、まろやかベージュ

佐藤 浩一先生の ─ ブリーチワーク徹底攻略。まろやかベージュの作り方
のセミナーからレシピを紹介します。
 
【before】
 
 

 
 
ブリーチ後、中間にオレンジ味の残留があることを考慮して薬剤選定をします。
 
こちらのセミナーでは、
主にベージュとグレーと紫を主に使用してベージュを表現しています。
 
こちらのセミナーでは具体的に
[①6レベルのブラウン、②6レベルのグレー、③6レベルの薄めのグレー、④6レベルのピンクパール]
を使用。
 
鉄板の配合は
①:②:④=1:1:1 もしくは ①:③:④=1:1:1
で対応されるとのこと。
 
ブリーチでの抜け具合で(オレンジ味の有無など)クリアの使用も工夫していきます。
 
【after】
 
 

 
 

佐藤 浩一 ─ ブリーチワーク徹底攻略。まろやかベージュの作り方
 

 

 
 

パターン2、外国人風シアミルクティーカラー

伊藤 竜先生の ─ “外国人風シアミルクティーカラー&似合わせカット術”
のセミナーからレシピを紹介します。
 
【before】
 
 

 
 
全体的にオレンジ味の残ったベースに対して、オンカラーをしていきます。
 
6レベルのブラウン:6レベルのブルーシルバー:6レベルのピンクパールを1:1:1に配合して塗布。
オレンジ味のい強いところはブルー系の補色をしっかりと入れていきます。
 
【after】
 
 

 
 

伊藤 竜 ─ “外国人風シアミルクティーカラー&似合わせカット術”
 

 

 
 

4. まとめ

お客様からも人気で要望されやすいミルクティー色。
ミルクティーベージュという色を、
抽象的なイメージから具体的に何が必要かを理解していくことが必要です。
 
そして、ベースの色味はどうなっているのか。
その上で必要な薬剤を見極めていきましょう。
 
こうした薬剤選定を的確に行うには、知識も経験も必要になってきますが
基本的な原理原則を頭に入れておくと肉付けしやすくなります。
 
その知識をHAIRCAMP SCHOOLでは、基礎的な知識から応用まで学ぶことができます。
ぜひ併せて学んでください。
 
 
 

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