退色もイメージしてデザインする。至高の外国人風カラーの匠ムラタサダヒロによる”シャドウルーツで作るバレイヤージュセミナー”
カラー
2020.05.13

こんにちは!ライターの秋山です。
まだまだ油断ならないコロナ禍ですが、そんな時こそポジティブに自分の技術と向き合い、
新たな引き出しを増やすチャンスと捉えませんか?
HAIRCAMPでは4回目の出演となるムラタサダヒロ先生による
「face framingを活かしたトリプルカラーで作る本物の外国人の質感
– shadow roots balayage -《上級者編》」
という楽しみな題材をダイジェストでお送り致します!
バレイヤージュやコントラストハイライト、エアータッチなどの
グラデーションに出るデザインスタイルが美容師の中でもまだまだ人気ですよね。
そこで共通して必要になるオンカラーの考え方を落とし込んだデザインがシャドウルーツなんですね。
このシャドウルーツを覚えておくことでグラデーションを出すデザインへの仕上がりの逆算がしやすくなり、
どのような薬剤でどのような工程をふめば良いのかをわかりやすくしてくれます。
是非何度もご覧下さい!
※配信に関しまして、ヘアキャンプでは講師・スタッフの安全に配慮して行なっております。詳しくは
こちら
をご覧ください。
1. セミナーチャート
・塗り分けの考え方
・デザインの構成
・ブリーチ後のオンカラーの塗布技術
2. モデルさんのベース作りとブリーチコントロールについて
まずはモデルさんのbeforeの状態から。
新生部が3センチ程のやや広めの幅と毛先には残留色素が少しある状態です。
まずはリタッチをして、その後に毛先の残留色素を抜いていきます。
ここで考えなくてはならないのがブリーチ剤をどのような強さで使い分けるのか?
新生部と既染部を分けることもそうですし、全頭を塗り終わるまでの時間なども逆算していかないと、
ムラになったりダメージが進行してしまったりしますよね。
動画内ではブリーチ剤のコントロールの考え方や配合についても丁寧に教えてくれます。
特にオキシ濃度のコントロールだけでなく
pHを調整してダメージをコントロールする
というのも知ってるだけで
すぐできてお客様に提供できますし、色んな場面で使えるので覚えておいて損はありません。
ブリーチのようなダメージが過度に出てしまいやすい施術にはしっかりとした知識を持って、
いかに切れ毛をさせないか、艶を保たせるかは他の美容師との差がつけられるところですよね。
3. ウィッグのベース作り
今回はウィッグとモデルさんと2パターンを同時進行していく盛り沢山な内容になっています。
ウィッグはすでにバレイヤージュベースが出来ている状態から、
ブリーチでリセットしてから改めてシャドウルーツを作ります。
モデルさんは全頭ブリーチの状態からオンカラーで、
根元が暗め、毛先明るめの低明度〜高明度のバランスを場所によって変えてスジ感を出したり、
グラデーションの色合いを楽しめるデザインを作っていきます。
まずはウィッグのブリーチから。ウィッグで作るスタイルはブリーチである程度デザインのベースを作っていきます。
その際の
ブリーチの塗り方
、
根元のボカし方
、
暗い部分をどこに残すのか
など
基本的だけどそのどれもが仕上がりのデザインをイメージして行われているので、
どれか一つでも欠けるとムラタサダヒロ先生のスタイルの特徴であるハイトーンのスタイルでも
上品でデザイン性の高い仕上がりにならないのだなと思いました。
シャドウルーツは
根元の暗めの部分をどう活かすのか
がキーポイントとなるスタイルですが、
その残した方も毛束に対して7:3など感覚ではなくわかりやすく解説してくれるので覚えやすいです。
4. 薬剤の特性を理解して選ぶ
今回のシャドウルーツもそうですが、バレイヤージュやエアータッチでも
根元付近のオレンジまでしか抜けなかったブリーチ部分は、暗めのカラーで色を潰すことはよくありますよね?
けど、次にまた明るくしたいから5トーンやそれより暗いトーンの薬剤を使うのは怖いなって思ったことありますよね。
それでイマイチ暗くならず、
「オレンジみが残ってしまい綺麗にグラデーションにならなかった!」
なんて失敗を経験したことある方もいらっしゃると思います。
恥ずかしながら著者もその一人であります。
しかし、使用する薬剤の特徴を理解していれば怖くないのです。
今回のシャドウルーツでも根元は4トーンの薬剤を使用しています。
4トーンなんて黒染めの領域なのでなかなか手を出しにくいですよね。
ムラタサダヒロ先生もウィッグを染める事で、スタイルの練習にもなるし
薬剤の特徴を掴む機会にもなるのでウィッグを染めるのは上手くなるのには欠かせないとおっしゃっていました。
5. 塗布技術のこだわりと工夫
そしてベース作りを終えてオンカラー。今回は
フェイスフレミング
を活かしたスタイル。
顔周りに高明度の毛束を残すことでスジ感が出て、結んだりしても素敵なデザインに。まさに映えるスタイルですよね。
こんな風に作るなんて、作り方は簡単でも知らなければなかなか思いつかない。
そしてオンカラーする際のこだわりがとてもすごい。
シャドウルーツの場合根元は4トーンや場合によっては2トーンのカラー剤を使うことも。
そんな低明度のカラーを全頭ブリーチした状態に塗るの怖いですよね。
だって
「少しでも毛先に付いてしまったら」
なんて考えたら。そういうのは、超絶難しく鍛錬の賜物なのかと思っていました。
でも、少しの工夫と丁寧な塗布の仕方で見事キレイに根元からの塗り分けを可能にしています。
これならアシスタントにも仕事を任せれると思いました。
シャドウルーツに限らず応用できる技術です。
6. 完成スタイル
約4時間で2スタイルが完成!シンプルな工程と理論!仕上がりはストレートの状態ですがこの綺麗さ。
ウィッグなのにかわいい!
モデルさんもストレート仕上げですがとても綺麗で上品な仕上がり。
しっかりスジ感も出ていて根元とのコントラストがとても綺麗です。
コテで巻いたらまた雰囲気も変わってまた違うかわいさになりますね!
7. 最後に
全頭ブリーチからのオンカラーで作る
シャドウルーツのバレイヤージュ
。
このデザインはアジア人の赤みが強い髪質でも作れる、髪色改善をした外国人風カラー。
日本人合うバレイヤージュを作るムラタサダヒロ先生らしい内容でした。
そしてInstagramではバレイヤージュやエアータッチなどはよく見るようになりましたが、街中ではまだまだ少ないデザイン。
僕たち美容師がこういったデザインを身近に感じ、
お客様に遠慮なく提案できればもっともっと一般的なデザインになっていくはずです。
そしてそのためには安定して提供できるための知識と技術が必要です。
そのきっかけになる内容になっていますので、ぜひ期間中は何度もご覧になって下さい!
Live中にくる質問にも終始答えて頂いていて、その一つ一つもとても参考になるものばかり。
カウンセリングでお客様に伝えること
や、
切れ毛を作らないこだわり
など、
たくさんムラタサダヒロ先生の思いが伝わるはずです。
あっという間の4時間で、見返しても見返しても大事なことしか話していない濃密な4時間です。
そしてムラタサダヒロ先生のこれからの新しい動きにも注目です!
まずは近々オンラインサロンが開設され、9月には独立する予定だそうです。とても楽しみですよね!
ムラタサダヒロ先生ありがとうございました!
8. 動画の一部を公開
ヘアキャンプでは
ヘアキャンプはサロンの教育カリキュラムとしても多数導入いただいております。
美容業界に特化したスキルや知識を、自分にあった様々なスタイルで習得することができます。
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オンラインサロンを見るここまで読んでいただき、ありがとうございました。
それでは、また次回の記事でお会いしましょう!
以上ヘアキャンプでした!
最終更新日: 2020年05月13日
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