2023年02月26日
世界は【黒染め×縮毛】にブリーチできる時代になりました。
こんにちは、詩歌です。
卒入学の3月。それぞれの事情でトーンダウンした髪を、新天地での生活に向けてチェンジしたい若者が美容室に列をなす季節になりました。
今回は2023年2月20日に放送された
「CHARLES DESSIN 黒木 利光 ─『黒染め卒業ダメージゼロハイトーンの法則』」
の様子をダイジェストでお届けいたします。
「1度しっかり暗くすると次に明るくするのはかなり手間がかかりますよ!」
と耳にタコができるほどお客様に伝えても、社会の器の小ささや、それぞれののっぴきならない事情で一時的な暗染を余儀なくされる若人が後を断ちません。
多くの場合、不要な黒染めをした後に私たち美容師はお客様から「また明るくしたい。」と言われ頭を抱えることになります。
それでも!今回は、
私ならばできる限りやりたくない、可能ならば断りたい…
カウンセリングしながらじっとりと背中に汗をかきそうな
【ハイトーン→暗染×縮毛矯正】
もともとハイトーンの髪に暗染と縮毛矯正を施している上記のbefore。
ポーラス毛一歩手前。
これを聞いただけでも「あなたの毛はよく頑張っている。」と言いたくなる複雑履歴から、ブリーチオンカラーで○NE◯IECEのナミというか、エ○ァのアスカというか、鬼○の煉獄さん…?的なフレッシュなオレンジに着地させます。
これができたら世界の15人に1人くらいをハッピーにできるかもしれない。
黒木先生を筆頭に、わたしたちは今したいヘアカラーをすぐにできる世界線に到達しようとしています。
※配信に関しまして、ヘアキャンプでは講師・スタッフの安全に配慮して行なっております。詳しくはこちらをご覧ください。
1. セミナーチャート
・毛髪履歴別ブリーチレシピ公開
・ブリーチのためのヘアケア大全集
・黒染め剥がしのためのカウンセリング
2. 複雑履歴をブリーチするために必要なこと
毛の体力を回復させながらブリーチすると言う俄かには信じ難い話で始まりましたが、成功させるためには十分な準備が必要です。
魚も捌き方で味が変わると言いますが、何事も下準備次第でそれそのものの仕上がりが決まります。
濡れると軟化してしまうほどダメージが進んでいる今回の状態でも、前処理次第で毛を守ることができるということです。
まずは昨年リニューアルしたばかりのパウダープレックスシリーズから、3種類のパウダープレックスを2段階に分けて塗布し、シリコンと酸化脂質と鉱物イオンの除去、そして毛髪を柔軟にした上で補強効果を与えます。
ブリーチを塗布する前に毛をカラーに適した状態にしておく下準備です。
3. 2.5回のブリーチで見えてくるものとは
ダメージゼロでハイトーンにするためには断毛させないことが大前提。そのためにまずは履歴のあぶり出し、そしてバラバラだったダメージレベルとメラニンを均一にそろえる必要があります。
濡れてテロンとなってしまう毛先にブリーチをつけると思うとヒヤヒヤしますが、黒木先生にかかればなんのその。
ここまでダメージした毛でも重ねられるブリーチを使って、まずはじっくりコトコト履歴を顕在化させます。
薬剤反応の早いブリーチの塗布にはスピードと正確さがどちらも求められます。どのような髪の状態で塗布するのか、塗布量は、ブロッキングはどうするのか、そして薬はどのくらいずつ作るのか。一つ一つに意味のある仕事の積み重ねが価値になっていきます。
もちろんブリーチは流すところまでが施術であり、塗って終わりではありません。
塗布同様に物理的ダメージをカバーする流し方にも注目です。
4. 黒染め卒業1発目はこんな色に着地!
気になるオンカラーは…なんとオレンジ!
塩基性カラーをCMCでジェルカラーにして独特のテクスチャーの剤で染めていきます。
オンカラーもマインドはブリーチと同じ。
薬は何を使うのか、どこから塗るのか仕上がりのビジョンを持ってカラーすることがポイントです。
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