『感覚』ではなく『理論』でスクウェアバレイヤージュを生み出すプロのテク!
カラー
2018.09.20

こんにちは!ヘアキャンプです!
今回は
2018年9月10日
に行われた、
「松村明輝のGlobal Design Live 〜理論的スクウェアバレイヤージュ〜」
の、セミナーの様子をレポートしていきたいと思います!
セミナーはどんなものか気になるけれど、受講してみようか迷っている…
そんな方の判断材料の一つにしていただけたら幸いです!
1.松村明輝先生より
まずは、講師の松村先生より、今回のセミナーに向けてのメッセージをお送りします。
スクウェアバレイヤージュの技術・理論を細かく学んで頂きます。
・全体的にブリーチ毛になってしまっている状態からバレイヤージュデザインにしたい。
・全体的に寒色系の色味でデザインを統一したい。
・手際よく、明るい部分を汚さずにデザインしていきたい。
・ホワイト系のデザインを作りたい
バレイヤージュは、
「ほうきで掃く様にデザインするバレイヤージュ」
と、
「パネルグラデーションの集合体のバレイヤージュ」
の2種類あります。今回は、
『後者』
のバレイヤージュです。
あまり聞きなれないバレイヤージュの理論…とても
興味深い
セミナー内容となりそうです。
それでは、早速覗いていきましょう!
2.セミナーチャート
・1回目のブリーチ
・ブリーチ追加+加温
・シャンプー+トナーON
・薬剤の説明+ONカラー
・2回目のシャンプー
・ドライ+仕上げ
3.ブリーチ後、加温中の状態からセミナースタート!
今回もセミナー時間を凝縮するために、あらかじめブリーチを塗布した状態からライブが開始されました!
「モデルさんのベースの状態が見たいのに!」
「ブリーチの塗布方法を知りたいのに!」
といった事を思うのも当然。ですが、もちろん
大丈夫
!
ポイントをしっかりと抑えた、録画映像をお届けしております!
コチラが最初のベースです。
色素沈着
を起こしており、色ムラが多めの状態からどの様に馴染ませていくのか…?
今回はペーパーを挟んで、パーツごとに塗り分けながらデザインしていくとの事。
塗布の解説をしながら、丁寧に施術していきます。
さて、ブリーチは加温後20分ほどで薬が飛んでしまい、効力がなくなってしまいますが…
むむ!
今回のセミナーでは
10分ほどで乾燥
してしまいました。
この状態ではいくら加温しても効果が出ません!
しかし、こういった事はよくある事。ここであわててはいけません。
色をもっと抜くために、再塗布を行っていきます。
この時に注意していただきたいのが、
『最初に作ったデザインは崩さない様に塗布する事』
その他にも、どういった技法で色ムラを馴染ませていくのかについても詳しく説明していただけました!
塗布が終了し、再び加温→シャンプーの工程へ進んでいきます。
ここで再加温の時間を利用して、セミナー中の質問をご紹介。
Q.「ベースを暗くしてからの、ハイライトを白く残すやり方の時なのですが、ハイライト部分のオレンジ味がいつも消え切りません。先生はどうやって消していますか?」
A.「基本ベースを5レベル以下の薬を最初に塗ってしまうと(オレンジ味が)どうしても残っちゃうんですよね。なので、ベースを暗くする時に青ベースで暗くすると良いです。青の原子ってブリーチに弱いので、より狙った色に近づくのかなと思います。」
なるほど…勉強になります!
こういった細かい疑問に対して直接お答えしていただけるのも魅力ですね!
4.シャンプー台へ。ここで更なるムラ消しへ!
十分にブリーチをかけたところで、洗い流していきます。
自然なグラデーションが生まれてきましたね。
「こういう状態をブリーチの段階で作ってあげる事が重要になります。」
ここで、更に残ったムラを馴染ませるために、
ブロンドカラー
に調合したトナーを用意します。
「ムラを馴染ませるには2パターンしかないです。ムラになっている部分に対してブリーチを重ねて色を抜くか、その抜けにくかった部分(ムラ)に合わせて、何かしらの色味で調節して馴染ませるか。今回はトナーでオレンジを使います」
このトナーを…
たっぷりと髪の毛へ。すると…
先ほどよりも、より全体的に
カラーの統一感
が生まれてきましたね!
この後、髪の毛へトリートメントを施し、次のステップへ進みます。
5.ウェット&ドライの状態を確認
タオルドライをかけた状態がコチラ。
しっかりとグラデーションが入っており、根元と毛先の陰影感が見て取れますね。
続いてドライをかけた状態。
中央から鉢上にかけてのラインに注目です。
先ほど塗布の段階で作ったブリーチのデザインがしっかりと出てきています!
6.薬剤の説明へ。美容師が一番大事な部分とは…?
いよいよONカラーの工程へと進みます。
「必ず洗い上がりのカラーを見てから、それに適した薬を作ります。」
今回用意したのは、
「根元」「中間」「毛先」
のために調合した3種類。
ムラを更に馴染ませるための細やかな工夫、手間を惜しまない姿勢、カラー剤の選定には
驚き
です…!
と、ここで松村先生から皆様へクイズです!
4択の中から考えてみてくださいね♪
Q.「カラーを施術する上で、美容師の体で最も重要だと思う部分は 『右手、左手、目』 の内、どこでしょうか?優先順位をつけてみてください。」
A
:右手→左手→目
B
:右手→目→左手
C
:左手→右手→目
D
:目→左手→右手
どの順番だと思いますか?
正解は…
D
の
『目→左手→右手』
でした!
1番は目。
カラーを自身の目で見極めて薬剤を調合するから。
2番は左手。
道具でいうところの『定規』や『物差し』『分度器』の役割を持っているから。
3番は右手。
ハケの使い方等はあるが、基本的に塗るだけだから。
なるほど、納得の理由です!
皆さんは当たっていましたでしょうか?
さて、早速ONカラーに移っていきましょう!
7.ONカラーの実演!『陰影学』の考え方
今回は受講者の皆様へ分かりやすいように、ダッカールで留めていきブロック毎に塗りながらレクチャーしていただきました。
「今回みたいに3種類ほどの薬を用意したら、塗布する薬を間違えないように集中してやっていきましょう。」
まずは根元の薬から。
オーバーダイレクションを使いながら、理論的に塗布していきます。
根元の薬を塗り終えたら、そのまま中間から毛先の薬を順番のとおりに塗布。
「3種類の薬が混じったら、発色が狂ってしまうのでは?」
と思う方もいらっしゃるかも知れませんが、しっかりとドライをかけた状態の髪は、一番最初の薬剤による発色が優先されるため、最初にしっかり塗り分けられていれば大丈夫との事。
続いて、顔周りを繊細に塗布していきます。
ONカラー中にも、松村先生による技術説明は止む事がありません。
「バレイヤージュ塾では『
陰影学
』と呼んでいるのですが、
どこに暗い毛を作って、
どこに明るい毛を、
どうスライスして乗せれば、
どういうデザインになるのか。
こういった事を全て把握しております。その上で、デザインを考えていきます。」
頭部を全て部品ごとに分けて、どうデザインし、どう組み立てれば狙ったスタイルになるのか。
そういう風に計算する事で、どのスタイルにも対応できるようになるとの事。
とても理論的に解説していただけました。
全体が塗り終わったところで、後は発色を待つのみの段階です。
それでは、しばしのシンキングタイム…
と、この時間を利用して!
iPad
を用いて、今回のバレイヤージュについて更に説明していただきました!
余った時間も有効に活用し、ご教授いただけました。
本当に
中身が濃い
!
この後発色を確かめながらシャンプーで洗い流し、いよいよ仕上げに入ります。
8.ドライ→仕上げのヘアセット!
ドライをかけた状態がコチラ。
柔らかい色合いのグレージュが完成しました。
色ムラも
「本当にあったの?」
と言いたくなるほどに見当たりませんね!
仕上げにヘアセットを施していきます。
まずはストレートアイロンから。
「全体的にサイドのボリュームを抑えてあげる。流れに沿わせてあげるイメージで作ってあげる事で、メリハリが生きてきますね。」
続いてコテ巻きを施していきます。
カジュアルな今風のミディアムボブが完成していきます!
9.「理論的スクウェアバレイヤージュ」完成!
コチラが仕上がりの様子です!
陰影感のある、格好良いバレイヤージュとなっております!
そして今回はiPhoneによる撮影も行いました!
このように撮影する技術も惜しみなく公開していただけました。
10.最後に
いかがだったでしょうか?
今回も、とても充実したセミナー内容となっており、受講した方からも大好評でした!
「先生の技術を学びたい!」
「先生へ質問をしたい!」
気になる方は是非チェックしてみて下さいね♪
松村明輝 先生 ありがとうございました!
11.動画の一部を公開
最終更新日: 2018年09月20日
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