2021年11月22日
-FIBREPLEX BREACH FES DAY5-洗練された上質なデザインの創り方
こんにちは、綴りストことSugaです。
ファイバープレックスブリーチフェスも5日目を迎えました。
今回は、オンラインサロン“club88”を運営されている御二方、ZeLo代表の三浦先生とALT代表の森田先生のご登壇です。
11月19日に放送された
ファイバープレックスブリーチフェス-DAY5【ナチュラルに馴染むデザインカラー】Supported by Schwarzkopf
の様子をダイジェストでお届けいたします。
三浦先生には得意とされる“透けるとんカラー”を、
森田先生には洗練された上品な“エモージュ”をご披露いただきます。
ただ単純なハイトーンカラーではなく、お客様のライフスタイルに寄り添い
幅広い層にフォーカスした上質なデザイン・・・
基礎的なブリーチワークから
絶妙なオンカラーの施術まで
どの立場の美容師が見ても参考になることばかり。
このセミナーは“ブリーチフェス”ではあるが、それ以上の学びがこの4時間に凝縮されております。
では早速、匠の技に刮目してまいりましょう。
森田正浩 ALT
三浦嗣史 ZeLo
※配信に関しまして、ヘアキャンプでは講師・スタッフの安全に配慮して行なっております。詳しくはこちらをご覧ください。
1. セミナーチャート
・適切な毛髪診断
・スタイリストとアシスタントの連携
・高明度のオンカラー施術
・中明度のオンカラー施術
2. 三浦先生によるブリーチワーク
まず、モデルさんのbefore。
ハイライト履歴から前回フルブリーチをした状態。
根本は1.5㎝ほど伸びております。
ハイライト履歴があることから、よく見ると残留色素部分も混在しております。
まずは根本のリタッチから。
スピードを意識して、“メトロノームのようにリズムよく”手数は最小限に塗り進めていきます。
チェック塗りの時にペーパーを使い、しっかりと薬剤を髪1本1本にへ乗せていきます。
ここのペーパーの一番大事な役割は、オーバーラップを防ぐことであると、三浦先生は仰います。
ハケ使いが、まるで体操選手のようにしなやかに動きます。
・塗布の圧
・コーミングの仕方
・左手の髪を扱うテンション
全ての連動した動作が、正確な塗布を生み出します。
リタッチ部分のトーンアップを見定め、
毛先にも残留を除去するためにブリーチを塗布します。
すでに前回の施術でブリーチをされていることから、“最弱のブリーチ選定”で“チェック塗り”をしていきます。
このチェック塗りで薬剤の反応を確認し、的確な選定を弾き出していきます。
こちらで完璧なベースをつくり、後のオンカラーへと繋げていきます。
3. 森田先生によるブリーチワーク
モデルさんのbeforeがこちら
新生部が2㎝ほど伸びており、もともと18トーンのベースに、オンカラーが残留している状態になります。
内側は色が濃く入っており、ブリーチのパワーを変えながら整えていきます。
根本の方向性を意識しながら、塗布していきます。
ハケには力を入れず、所作が柔らかくなるよう意識を向けているとのこと。
髪にも頭皮にも優しく塗り進めていきます。
操作性を高めた塗布方法は、正確かつスピーディに薬剤を反応させていきます。
ここだけでも見応えがあります!
根本がトーンアップしたところで、
毛先までブリーチを塗布していきます。
お二人の塗布方法で共通している点に注目してきます。
髪を痛ませてしまう一番の原因は“コーミング”とのこと。
・必ずハケは倒し、テンションをかけないようにする
・ハケは優しく持ち、優しく塗る
・手をしっかり広げ、毛にしっかり薬剤を乗せていく
このハケ使いは、基礎的なこと。
そして、とても重要項目ですので、今一度見直していきたいところですね。
4. オンカラー施術
【三浦先生のオンカラー】
まず、ブリーチ後のコンディションを確認。
毛先はハリコシを維持しながら、ダメージレスで仕上がっております。
リタッチの繋ぎ目は、やや明度差がありますが、そこも考慮してオンカラーをしてまいります。
ウェット状態で塗り進め
残留を見極めて、薬剤を塗布していきます。
コーミングは最小限に、髪に負担なく塗布していきます。
オンカラーでの選定の意識は、
コーミングストレスを最小限にすることを第一に考えているとのこと。
と、いうことは?・・・
な、な、なんと
“オキシの粘性からの逆算”で決めているとおっしゃいます。
第一の指標が“オキシ”なのか!と驚かれる方も多いのではと思います。
【森田先生のオンカラー】
ブリーチ後のコンディションは
根本と毛先の明度差を活かしていきます。
もともと、根本はトーンを抑えぎみのデザインを考えられているとのこと。
普段のサロンワークでも、お客様が望まれるデザインは、根本が少し落ち着いていた色味とのこと。
ということで、根本と毛先の薬剤を塗り分けていきます。
薬剤を分けることから、繋がりが滑らかになるように意識して塗布になります。
塗っている途中での薬剤の反応に惑わされず、
奥底に眠る狙った色味を見極めていきます。
それぞれ先生方の薬剤選定に関して、詳しくお伝えできませんが、こんな配合があるのかと目から鱗の調合となっております。ぜひ本編にてご確認ください。
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