2021年05月18日
ーブリーチの苦手を克服ー“タテムラ”で創るデザインの多様性
お客様「この色にして欲しいです。」
自分「いいですね!お似合いになると思います!
(スーパーハイトーンにめっちゃ綺麗な色味入ってる…私にできるのか!?…)」
Instagramを中心に、
ハイレベルなデザインは直ぐに見つけることができます。
お客様は目が肥え、
多様なデザインに適応しなければならない場面もしばしば。。
“アナタはそのデザインを理論的に自信を持って提供できますか?”
こんにちは、“セミナー綴らせ職人”のSugaです。
このセミナーを受講された折には、きっと沢山の方がブリーチワークに対して
自信を漲らせていることでしょう。
というわけで今回は
“京都ブリーチ職人”として名を馳せている森下先生をお迎えして
2021年5月16日に放送された
Befine 森下 容道 ─ これでブリーチは怖くない。デザインとムラ消しを同時に行える『タテムラブリーチ』の極意
の様子をダイジェストをお届けします。
“タテムラブリーチ”
この技を今回のセミナーではご披露いただけるのですが、
今の時代だからこそ、より一層マッチしたブリーチテクニックと言えるでしょう。
様々な技術が往々し、履歴も複雑化しているため
ブリーチワークは一気に難易度が増します。
高いリスクを抱えたブリーチワークを
限りなく成功に近づける方法がこのテクニックです。
Befineさんでは
このタテムラブリーチを、教育のカリキュラムの一部として取り入れています。
誰もが直ぐに理解できるようにシステム化され、
1年目のアシスタントからでもハイクオリティなブリーチワークが可能になっているとの事。
やっていることは至極シンプル。
だからこそ多様なデザインにも対応できるようになるのです。
シンプルから広がるオリジナリティで、
高品質で高価値な仕上がりとなり、
間違いなく一歩先を見据えた技術者となるでしょう。
しかしここで大事になのは“テクニックに溺れないこと”
つまり、やり方ではなく
“考え方”がとても大切なんだと森下先生は仰います。
そうしたマインドセットも、こちらのセミナーでは見所の一つとなっております。
さぁ〜!!
寄ってらっしゃい見てらっしゃい。
知らざぁ言って聞かせやしょう!
デザインの荒波に伸るか反るかぁ己次第。
この一興に身を投じてみようじゃねぇか!
今宵もタテムラの宴の始まり、始まり〜!!
※配信に関しまして、ヘアキャンプでは講師・スタッフの安全に配慮して行なっております。詳しくはこちらをご覧ください。
1. セミナーチャート
・時短できるブリーチテクニック
・失敗を避けるベースブリーチの作り方
・失敗を避けるオンカラーの選定方法
・ブリーチを勧める時のカウンセリング方法
・ブリーチワークの教育方法
・仕上げのアイロンテクニック
・黒染めのムラ消し、ホワイト系ブリーチ理論
2. なぜ“タテムラブリーチ”に辿り着いたか
いきなりセミナーの流れを無視して、
私の独断と偏見で、森下先生の過去について綴ります。
森下先生はサロンワーカーとしてバリバリとこなす傍ら、コンテスターとしても活躍の場を広げておられました。
名だたる賞を受賞された実力者でもあります。
そんなわけで、普段のお客様に加え
モデルの仕込みをする中でブリーチを使用することが昔から多かったと。
当時、ブリーチをした際に思うような仕上がりにならず
大変悔しい思いをしたと仰っておりました。
そのような失敗を繰り返す中で、
日々意向錯誤され、
“極力、失敗を回避する方法”として編み出されたのが
“タテムラブリーチ”なのです。
経験と検証と結果の積み重ねで、今回の技術へと発展しました。
今回の技術はベーシックな方法とのこと。
であるならば、
その基礎知識をしっかりと頭に入れておくことで、
応用していくことも可能になります。
すなわち、“理論の理解”をしていくこと。
それでは早速、タテムラの世界を紐解いて行きます。
3. タテムラブリーチとは
一言で言い表すと、
“ムラをデザインにする技術”です。
縮毛矯正、酸熱トリートメント、ハイライト、バレイヤージュ
色々な技術がある中で、デザインにムラも生まれやすくなっております。
ムラが出るのであれば、逆手にとってデザインにしてしまおう!
そう森下先生は考えました。
・失敗がない(そもそもムラをデザインするので)
・高品質(陰影とムラけしが同時にできる)
・高価値(ブランド力の形成)
この3点が“タテムラ”で得られる大きな利点と言えます。
4. モデルさんBefore
ワンブリーチを過去に施術されており、
オンカラー履歴やカラーシャンプーも使用しているとの事。
またストレートアイロンも日常的に使用されているため、
やや毛先がたんぱく変性を起こしているようでした。
ブリーチ前に、処理を行います。
水にプレックス剤を希釈させ、ウェット状態にしていきます。
5. タテムラブリーチ開始
ウィービングのホイル無しの考え方で、塗布を進めてまいります。
ブリーチの失敗する例として挙げられるのが、部分的に残留ティントが目立ってしまうことです。
しかし、事前に縦でムラを作ることでコントラストを生み出します。
ムラをデザインとして活かす瞬間がここになります。
(森下先生、頭良すぎる発想っ!!….)
そもそも、人頭は紫外線の当たり方や部位により
不均等な状態にあります。
であるならば、
わざと陰影をつけてオシャレにしちゃおってことなんですよね。
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